易しいはずの西横川

易しいはずの西横川へ4人で行ってきました


 5:40静岡発—8:40菅の台バスセンター—9:40駒ケ岳ロープウェイ駅—9:55中御所川(西横川入渓)・・・10:30 30m大滝・・・11:40二俣・・・14:20廃道・・・15:45駒ケ岳ロープウェイ駅17:20—17:40ロープウェイ駅—16:20菅の台バスセンターP


 西横川へモリッシーさん、NSGさん、KTNさん、トコロの4人で行ってきました。私が所持するガイドブックによれば「前泊日帰り 初級」と表示されていることもあり「これなら楽勝だぜ」といつものようにぺろぺろなめてかかったのだった。NSGさんの過勉強のリハビリはまずここから!と思ってメールしたら行くという。日程を考えていたら、モリッシーさんが3連休を外してくれたら僕も行ける!というので日帰りということになった。で、この前蓬莱の下りでKTNさん、が「機会があれば一緒に行こう」ということだったので誘ってみたら、OKということになった。というわけで、焼津のNMCからKTNさんが来た。
 早朝、ああああああ遅刻だぁ!ということに目が覚めて気が付いた。これはどんなに頑張ってもおくれるぞぉ。でも、ま、しょんないな。で、予定を遅れての出発。問題は9:12のバスに間に合うか否かということだった。私のフィットは問題なく走って・・・正確には多少問題はあるものの、順調に走って菅の台バスセンターについた。混雑しているが、駐車場に導かれ予定通りの時間にバスに乗ることができた。本日の核心は終了した、はずであった…。

▼バスを降りるとこんな感じ。天気が悪そう…

▼道路を少し戻って橋のたもとから中御所川に下る。

▼いつも元気なモリッシーさんと貫禄のKTNさんです。ここから歩き始めた。

 空は曇っていて標高高く気温は低い、というわけで今日は寒くなりそうだなぁ、と思われた。堰堤を右から越えていきます。

▼こんな感じの小滝が続きます。水は冷たいけれど、これはたまらんというほどではなかった、この辺りでは。

▼このように登れる小滝が連続します。お天道さんでてこないが、谷は開けていて明るい感じがして気分よく登れます。

▼NSGさん、順調に登ります。

▼歩いて40分ほど、上段に30m大滝の登場です。

 遠目からはそんなに難しくないように見えた。下から観察して、はじめ1段目のテラスまで登り、そこからザイルを出して登ることにした。テラスに着いたら、そのままルンゼをいったら上に簡単に行けるのではと思ったら、下のKTNさんからそこはだめの声がかかった。上がないようなのだ、それに、ぐずぐずになってきて悪いのでテラスに戻った。
 素直にテラスから登る。MRSさんがフリーで行ってザイルを垂らすことにしたが、滝が寝ているために下りてこないうえに30mではザイルが不足。声も通らないところで困っていたら、KTNさんがフリーでいってザイルを中継してくれた。あれやこれやで結構時間がかかった。壁は寝てはいるものの高度感がありフリーではけっこう怖そうだった。

▼声が聞こえないため「みんなフリーで来るのかと思っていた」と強気のモリッシーさん。ビレイ、ありがとう。

▼そろそろ。ヘロヘロ気味になってきたリハビリ男はNSGさんです。

 
抜けるのに4~5時間かかるはず、ということはここからまだ2~3時間は登らないと終わらない。ちょっとこたえてきた。大滝の上で一息入れて昼食。

▼大滝の上の二俣。右に進みます。

 写真からもわかるようにその雰囲気があまり変わらない。ザイルを出すところが連続するようなことはなくて、終始こういう急な登りが続く。標高差1000m以上登る、長いわけだよ…。

▼ああ、まだまだ続く・・・・・この長い滝登り。水がかなり冷たくなってきた。

▼ビレイ
する私を撮っているのかと思って顔をカメラに向けたら…
▲ザイルは2回出しました。それほど難しいところではなかったのですが、念のため・・・。

▼草原を行く熊さんかと思ったら、草付きを行くNSGさんでした。ときどき、悪いところが出てきます。

▼やっと水流がおしまい。岩からの湧水が小さな噴水になっていました。水筒のカップにとって飲んだら、これが素晴らしく冷たくて美味しい!山歴の長いKTNさんがこんなの初めて見た!と言って喜んでいました。

▼濃霧となったガスの中を行くと、ようやく廃道に突き当たりました。

▲ようく見ると、左端に遭難碑のレリーフ、右にアルミのはしごが見える。トラロープも張られていた。

▼トラバースとはいえ全体としてはゆっくり登る。廃道ですから、うっかりすると滑ってもっていかれそうな道です。山慣れしていないと危ない。むこうにカールが見える。

▼時々立ち止まって写真を撮るモリッシーさんです。「僕は人を撮るよりも、お花を撮るのが好きなんです」と言いたげであった。・・・ハイ、ようく存じています。

▼ようやくロープウェイ駅に着いた。空は今にも泣きだしそう…。花よりも人を撮りたいNSGさんがモリッシーさんのカメラで撮ってくれた。

▼花を撮りたい、花を撮りたいモリッシーさんが、それでも撮影してくれました。

▼花を撮りたい、花を撮りたいモリッシーさんが、こんな写真を撮っていたんですよぉ

 さすが駒ケ岳、ビールがうまいではなくて、混んでいます。人が一杯。ここで90分くらい待たされました。外のベンチにいたら、小雨が降ってきましたが困るほどではありませんでした。西横川は明るい雰囲気の沢です。そこはすごくいいのですが、標高差があって終始同じような急こう配を単調に登ります。天気が良くてもう少し時間に余裕があってらもっと気分よく登ることができたと思います。でも、なめてかかれるほど易しくはなくて、結構きつかった。
 ロープウェイとバスを乗り継いで下山しました。車に荷物を片付けて夕食を何にしようかと思ったら、NSGさんが「駒ヶ根ですよぉ、明治亭のソースかつ丼に決まっているじゃあないですかぁ!(このど素人が)」というのだった。もちろんこのカッコ書きの部分は彼の気持ちを、私トコロが推し量って付け加えたものです。ここまで自信をもって言われたのでは、反論できません。我々は、ソースかつ丼を1340円払って食することになった。「僕はねぇ、トコロさん、このソースかつ丼を食べるために、わざわざオートバイに乗ってここまで来たんですよぉ」とのことだった。確かにうまいソースかつ丼でしたが、もう一つ分かったことがある。どうもNSGさんは過勉強で5kg増えたのではない…。

(トコロ 写真はトコロと花を撮るのが好きなモリッシー)