乾徳山のこまった一日

乾徳山でここはどこ?

 8月20日は第3日曜日なのでWTIさんにかねてから乾徳山のマルチに登りに行くことになっていた。WTIさんは計画を立てるととても丁寧に資料を準備してくれる。今回もトポをきちんとそろえて配信してくれました。こうなると私は「今回も楽ができるなぁ、WTIさんに任せよう」となってしまう。20日朝6時、ENDさんの大邸宅に着くと皆さんお揃いで出発しようとしたら、WTIさんが来れなくなってしまった。ちょっとショックであったが「でもまぁ、NSGさんがいるし今回も楽ができるなぁ」と・・・。
 ということがあって、NSGさん・ENDさん・MZNさん・HSGさん・トコロの5名です。5名なので最強の4WDたるNSGさんの車で出発。大平牧場のさらに奥へ延びる林道から登山道に入ります。

▼林道わきのスペースに車を止めます。

▲パッキングをするNSGさん。「あああああああああ!ハハハハハハハ、ハーネス忘れた!」と大胆な一言。これは、これはことですよ、今回も楽ができるはずだったのに、ははははははは、話が違うよぉ~!と思ったのだが、それを悟られまいと「1便めのパーティが終わったら、ハーネス借りて2便目で行けばいいでしょう」ということにしてともかく出発。今回も山中の天気は、はっきりしない。

▼高いところからの出発なので、山頂まで2時間30分と表示されていた。

▼山頂の手前(10分くらいで山頂に行ける)一般道の左が開けたところの左に懸垂下降点がある

▼「じゃあ、トコロさん、行ってらっしゃい」とNSGさんが見送ってくれた。「僕、山頂に行ってきます」

▼50mダブルなので1Pの懸垂でルンゼを歩いて下ります。途中に懸垂下降点がもう一つあり2Pに刻むこともできます。浮石多く落石しやすいので、待ちは必ず岩陰へ隠れましょう。

▼踏み跡が薄いルンゼを下るHSGさん。先行はHSGさん・ENDさん・トコロの3人

▼ルンゼの隣の岩尾根が取付きとおもったら、大間違いでした。結果的には無駄な準備をする二人。

 懸垂下降したルンゼの左の尾根を登るものと思っていたが、いくら探しても痕跡と思えるものがない。確信が持てないまま取付いてみたがやっぱり違う。もう少し探すことにした。ルート図はあるが、取付きまでの行き方を記したものがない。周囲に踏み跡らしきものもなく時間ばかりが過ぎていくので、いったん退却。
 懸垂下降点まで登り返して昼食後再度探索に出かけた。今度はNSGさんと二人。取付きまでの説明文も彼が持っている。登山体系のコピーらしい。その通りの場所に取付きがありました。要点は、懸垂下降で歩けるところまでおりる。岩尾根の末端までルンゼをブッシュ頼りに歩いて下りる。右に向きを変える。踏み跡はないので歩きやすいところを進みルンゼを一つ越えると岩壁が立ち木越しの上方に見えてくる。上にあがってスラブ壁を確認したら、壁に沿って進むとはっきりした岩尾根とルンゼが出てくる。ハーケンが打たれていてルートであることがわかる。

▼1Pめを試しに登るNSGさん。トポではカンテ沿い、とされていたがハーケンはルンゼ沿いに打たれている。

 だんだん悪くなるようで行けるところまで行き、一旦ロワーダウン。2便目で、トコロが回収に出ました。ハーケンはベタ打ちされていますが、曲がったり錆びたり心もとない。ハーケンに沿うとルンゼでブッシュが邪魔する。傾斜が緩むところで左のリッジに出てピナクルで終了点になる。本日は、ここで懸垂して下ります。赤いシュリンゲと捨てビナで下降しました。Ⅲ級にしては悪いピッチでした。

▼次回には登りましょうね、ということで下ります。

 静岡労山ブログと山猫自転車店のブログに記事をアップしているのですが、先にアップした方のブログ記事がきちんとしていることが多い。このところトコロの記事が目立ちますが、そのうち、労山ブログは私の個人ブログと大して変わらない感じになりやがては山猫自転車店からあのふてぶてしい猫が出張してきてしまわないかと思ってしまいますな…。

(トコロ)