四国クライミングトリップ 2025.12.28-2026.1.2 中編

12/30 高松 紅ノ峰  12/31 小豆島 拇岩 赤いクラックマルチ

Day3 3日目朝、今日は徳島を後にして香川県の高松市への移動日です。途中で讃岐うどんを頂きつつ、目的地の紅ノ岩に向かいます。紅ノ岩は高松市の外れ、大きな運動公園の脇にある小高い山の中腹にあります。15分ほどの急登を上がると岩場に着きました。よく整地され地元の山岳会のポスターが木に括り付けてあったりする、ローカルな岩場の雰囲気が漂います。

徳島県から香川県に移動し途中で「うどん休憩」

運動公園の駐車場から目的地紅の岩を望む

駐車場から登山道を登り20分ほどで到着、まずは簡単そうな「新人フェイス」から

Qさんは「春がきた」をFL

トシゾーさんは「鶴仙人」を探る

「テクニシャン」にトライするイデッチ、頑張って!

左端の壁ではQさんが「ウエルカム」に取りついていました。トポでは初心者にお勧めの1本と書いてありますが苦労している声が聞こえてきます。

「ウエルカム」Qさんも大変?

私も取りつきましたが、結局何回もテンションしながらトップアウト。リーチは遠いしバランスも悪い。ほんとに初心者向きかしら?それでも細かいところに立ち込んだり、ムーブを探したり、いろんな事が試せる充実したルートでした。

「ウエルカム」テンテンしながらも回収成功

紅ノ峰で半日のクライミングを終えると、いつものように買い出しをしてから本日の宿に向かいます。今日は高松市内のホテルに宿泊。トシゾーさんがネットを調べてセール中の宿を格安で探し当てたとのこと。暖房も布団もある空間で快適です。

ホテルの共同キッチンで夕食、通り面しガラス張りになっていてオシャレな空間でした。

Day4 4時半に起床、食事を済ませ6時にフェリー乗り場に向かいます。今日は高松からこの旅最後の目的地、小豆島に向かいます。

フェリーは定刻の6:30に出向、小豆島に着くころには朝日がお出迎え

1時間ほどで小豆島に上陸、そのまま本日の目的地「拇岩 赤いクラック(マルチ)」へ向かいます。港から車を30分ほど走らせると前方にそれとわかる岩塔が見えてきました。「あれが拇岩だよ!」と教えてくれるトシゾーさんに「はぁ・・・」と気のない返事をする私。テンションが低かったんじゃなくて本当はキンチョーしていたんですよ。

山中の神社裏に車を停め、急登を20分ほど登るとそれらしき壁に突き当たります。下部にそれとわかる赤いクラックが見え、ここが取りつきだとわかりました。

「赤いクラック」の赤いクラック

トシゾーさん&Qさんパーティーからクライムオン、1P目のリードはトシゾーさん

Qさんもセカンドで続く

1P、イデッチのリード。バランスの悪そうなクラックを丁寧に登っていきます。続いて私もクライムオン。下から見ていた通りバランスの悪い箇所がありましたがそれなりにホールドも見つかり、無事1P目を登り終えました。

1P目の終了点に到着、ビレイをするイデッチとトシゾーさん

2P目は私のリード、出だしで少し迷ってしまい一度テンションしましたが気を取り直して右回りに進むとホールドがたくさんありその後は順調に進みました。

3P目のリードはイデッチ。出だしから少し上がったところで「難しい!」という声が聞こえましたが無事突破したようです。私も登っていくと終了点は居心地のよいテラスになっていました。

3P目の終了点は居心地の良いテラス

4P-5.5P 大問題のピッチ。左上して小さなのっこしを越えるまでが4P。進んでみると岩が突き出しており形状から被っているように感じます。加えてリングボルトやハーケンが無秩序に散らばっておりどちらに進んだらよいか悩んでしまい迷っているうちに腕の力を吸い取られやむなくテンション。テンションするにもそこはさびさびのリングボルト。イデッチに「軽めにテンションします」という自分でも謎のコールをしてそろっと荷重をかけました。その先は目につくところ全てにヌンチャクを掛けてはそのヌンチャクをうっすら掴み前進、なんとか乗っ越しに這い上がることができました。

本来はここでピッチを切るのが正解だったようですがここも錆びたハーケン。もう少し上に良い支点があるのではないかと勘違いしそのまま5P目に突入しました。

それとは知らず5P目を継続

5P目の出だしは4P目より更に悪く、手も足も小さなカチしかないように見えます。先にあるのはやはりさびさびのリングボルト。ここで落ちようものならボルト毎吹っ飛ぶ未来しか見えません。手を伸ばすと何とかヌンチャクを掛けることができたのでここでもうっすら荷重を掛けたA0で前進、2ピン目まで掛けるとその先の傾斜は緩くどうやら核心を抜けることがでたようです。この先、本来左に行くのが正解だったようですが右に進んだところピカピカの支点を発見。もう心が折れかけていたため何も考えられず吸い寄せられるようにそこで支点を構築しました。後で調べると別のルートの終了点だったようです。

5.5P-6P 私が掛け散らかしたヌンチャクを全て回収しイデッチも無事に支点に到着。最終ピッチのリードをイデッチに交代しました。左に進み私が間違えたルートから本来のルートに戻っていったようです。程なくして解除のコール、最終ピッチを登ります。最終ピッチまでくるとかなり高度感がでてきます。セカンドが快適すぎる。

終了点の手前でイデッチ

最終ピッチ、セカンドが快適すぎる!

こうして私達のパーティーも無事にトップアウトすることができました。私の微妙なクライミングを最後まで見守ってくれたイデッチ、どうもありがとう。拇岩の頂上では先行していたトシゾーさんとQさんが待っていてくれました。寒空の中お待たせしました。

「拇岩 赤いクラック」を無事トップアウト、みんなで記念撮影

さて、マルチピッチの緊張とプレッシャーからすっかり解放され、午後からは観光です。小豆島の代表的な観光地「エンジェルロード」に向かいました。引き潮の時間を狙っていきましたが残念ながら風の強い日は波を被ってしまうようで島に渡ることはできませんでした。

エンジェルロード、波が高くて渡ることはできませんでした

次に向かった先は小豆島酒造。ここで大晦日とお正月に飲むお酒を購入しました。

小豆島酒造

その後、キャンプ場へ向かいあと2日寝泊まりするテントを設営。今宵は大晦日。小豆島の日本酒やビール、年越しそばで一年を締めくくるのでした。

小豆島酒造の「うとうと」と「ふわふわ」

オリーブの酵母とレモン香りづけた小豆島ビール 旅の先々でクラフトビールを探すのも楽しみ

外は強風ですが暖房を持ち込んだテントの中は快適

〆は年越しそば

夜中にテントの中で眠っていると、風の音と共に除夜の鐘が聞こえてきました。近くにお寺があるのでしょうか、どこから聞こえてくるのか眠たくて起き上がる気力もありません、そもそも現実なのか夢なのか・・・ぼんやり考えながら再び眠りに落ちていきました。

By ikuko  後編につづく