行方不明者捜索

静岡市の竜爪山(あるいは真富士山)で、昨年12月18日から行方不明となっている70歳男性の捜索に、H田さん、Tらさん、ヤマの3名で参加しました。
朝8時集合。参加者を尾根と沢を詰めていく2班にわけ、捜索範囲や方法の打ち合わせ。
すでに公共機関による捜索はもちろんのこと、各山岳会の協力による数度の捜索にも関わらず、何も発見できずにいるとのことで、集合場所にいらした行方不明者のご家族、ご親戚の表情にははっきりとした疲れが刻まれていました。
私たちは沢筋を登りあげながらの捜索です。
一筋の沢はすぐに二筋にわかれ、最終的に五筋に分岐していました。捜索者たちもそれぞれに散らばります。
目をこらしながら道なき道を尾根まで登りあげましたが、発見に至らず。
その後、尾根~尾根下100mくらいをジグザグに登ったり降りたりしながら探しました。
霧が立ち込めた急斜面、背丈以上もある藪の中を一人きりで歩いていると、自分が遭難しているような不安な気持ちになりました。
遭難した方はもっと不安だったのだろうなと思うと、なんとか見つけてあげたいと熱が入ります。
しかし、14時過ぎ、発見に至らないまま本日の捜索は終了しました。
初めての捜索に参加させていただき、静岡の人間にとっては馴染み深く、登山と呼ぶには違和感が有るほどの低山であっても、これほど深く入り組んでいるのだと認識し直しました。
単独行でないことがベストだとは思いますが、もしも一人で山に入るのならば、正確な行先とおおよそのルートを書き記しておく、もしくは誰かに伝えておく、
山ですれ違った人に積極的に挨拶をして自分を印象づけておく、といった自己防衛策が必要だと改めて思いました。
行方不明の方の一日も早い発見をお祈りしております。
*** 行方不明者情報提供のお願い ***
1 行方不明者
曽根田克彦さん(清水区在住、70歳)
2 特徴等    
身長158cmくらい、白髪でめがねをかけている。当日の服装は不明だが、白い帽子や白いベストを着用している可能性あり。
3 行方不明時の状況 
・12月18日13時ころ、親類に「竜爪山に登っている。もうすぐ頂上だ。」と電話し、15時ころ、親族からのメールに返信したのを最後に行方不明となっている。この状況から、下山時に遭難したものと思われる。
・本人の車が、俵峰の真富士登山口付近に駐車されていた。この点から、登ったのが竜爪山ではなく、真富士富山(あるいはそれ以外の山)であることも考えられる。
(投稿者:ヤマ)