2013年度アルパインクライミング教室第4回城山

6月2日、第3回目の実技講習で城山へ行きました。今年は計画を配信するころ、週間天気予報が毎回50%位の降水確率を出します。今回も、例年より10日ほど早い入梅宣言が出て、傘マークが出て、降水確率50%が出たのでした。しかし、計画配信後、降水確率は見る見る下がり、傘マークは雲に変りさらにお日様マークまで出始めたのだった。かくして、私はいまや降水確率を下げる男として万人の認めるところとなったのであった。以上報告終わり。
ともいかないので、ついでにクライミングのことも書きます。あくまで、ついでにですよ。
城山はいつもどおり西南カンテを目指します。しかし正確に言うとわれわれは西南カンテを登るのはほんのちょっとで右側に出てすっきりしたフェースのルート(新ルート)を登る習わしになっています。
1pめは、南壁を登ります。5.8か5.9程度ですが、微妙に登りやすいルートと登りにくいルートがあります。朝一のスラブはリードするのに怖いわけです。まぁ、アナザーステップかとんとん拍子を登るのが無難です。
歩きで西南カンテに移動しますが、一部左が切れているので注意していきます。フリーで行くときもあれば、今回のようにコンテで行くときもあります。
2pめからはやさしくなります。カンテを登り、終了点のところで右に出てトラバース。ここが初心者にはちょっと怖い。5mトラバースするとテラスがあり、ポイントが2つあります。カンテを回り込むと高度感が出ます。
3pめはやさしくて高度感が出て気持ちのよいフェースクライミングです。ケミカルアンカーで安心できる。このピッチがなんといっても最高!ブッシュの近くにペツルのしっかりした支点で終了。
2pの懸垂下降をして次が来るのを待っていたら、2pの取り付きから声がする。最後のパーティが取り付きにいるようなのでいってみた。HTさんとHNさんの二人パーティなので、ザイル回収もかねて3人目としてセカンドについた。
今回、2pのところで3パーティ目から本来の西南カンテに入ってしまいました。きちんと意思一致しておけばよかったなぁと思っても後の祭り。オールドルートは正直ぶしょったい。ランニングも立木やハーケンになります。ブッシュの中のカンテを進み浮石だらけのテラスで立木からビレイをとることになります。
3pめはカンテをつなぎますが屈曲します。ハーケンのランニングはロープを曲げる位置にあって流れを悪くします。長いシュリンゲを使って、ロープの流れをコントロールする必要があります。ある程度いくと右に新ルートの終了点へトラバースします。今回は、ヌンチャクが短いためザイルが流れなくなるアクシデントが生じました。次のパーティのリードがシュリンゲを使ってヌンチャクを付け替え、屈曲を除いてザイルの流れを回復しました。ピンチのときは周りをよく見ること、誰がどこにいるのか把握すること、ザイルの状況を考えて対策を考えます。
5パーティが登りけっこうな時間がかかりましたが、天気もよくて気持ちよいクライミングとなりました。