甲斐駒ヶ岳、黄蓮谷右俣(沢登り)

8月8~10日の3連休は、南アルプス・甲斐駒の黄蓮谷へ沢登りに行ってきました。
朝5時に静岡を出発し、8時前には尾白川林道のゲート前に到着するも、さすがお盆の3連休!
ゲート前の駐車スペースは、既に満車で停められず・・・


少し林道を下った路肩に車を停めて、出発。


錦滝の東屋を過ぎ、更に林道の奥へと歩いて、3つのトンネルを通過していきます。
林道の終点から、FIXされたロープを伝ってルンゼを降りていけば、尾白川の入渓点に到着。


入渓し、直ぐに出てくるのが、ドスラブの「女夫ノ滝」。
3年前、ここを登って、スラブ上部から滝壺へ落ちた思い出のある滝です。
沢靴がラバーソールなら何て事ないですが、フェルトだとつるつる滑ってコワイデスよ~。


淵の大プールは、泳いで滝の落ち口へ。思った程冷たさも感じず快適。


つるつるして嫌らしい4m滝。フェルト靴を履いてきたリュウは、つま先と膝のフリクションで何とかクリア。
ドボンを期待してたんですがね~残念。
ここから先は、登るのが難しい連瀑帯となるので、右岸巻き。


巻き道から見る「遠見滝」。この巻き道も、それなりに人も入っている筈なのでしょうけど、沢床への下降路が崩れていて意外と悪かった。


「遠見滝」を巻いて沢床に降りると、その上に見えてくるのが「噴水滝」、見事な噴水を見ることができました。


エメラルドグリーン?バスクリン色?の淵はキラキラと光り・・・


なんかもう、癒されまくりですね~。濡れた体に温かな日射しが、なんと心地よい事!


遡行を始めて、3時間半ほど歩けば「黄蓮谷」の出合に到着。
黄蓮谷に入っても、しばらくはナメ滝が続きますが・・・


その先に見えてくるのが、3段100mの「仙丈ノ滝」。


滝左から巻くこともできますが、せっかくなのでロープ出して登ってみることに。


リードはリュウ。3段目の滝はワンポイント悪い所がありましたが、無事突破。フェルト靴でよく登ったよ~


その3段目を登り切って傾斜もゆるやかになれば、「千丈ノ滝」も無事突破。


予定通り、五丈沢の出合い付近にテントを張って、今晩はここを寝床とすることに。
ビールのつまみは、焚き火で焼いたソーセージに生ニンニク。
これ以来、全員ニンニク臭となったのは、言うまでも無し。


ビールを空けて、ワインも空け、そして私が持ってきたマイヤーズラムも、いつの間にかペットボトルの半分を切り・・・今宵も呑んだくれてしまいました。

2日目、4時半起床。


昨晩もよく呑んだおかげで、シュラフに潜ると直ぐ爆睡でしたが、夜半過ぎに目が覚めた後は、少々寝付けず朝を迎えてしまいました。
リュウが持ってきたニンニクを沢山食べてしまったので、私の吐く口臭も、そしてテントの中も、とにかくニンニク臭が凄いこと!
朝食を済ませてテント撤収し、6時過ぎに出発。


巨石が転がる沢床をしばらく歩いて行くと、早速「坊主ノ滝」とわかる大滝が現れました。
登れる代物ではないので右岸側を高巻き、やがて「六丈沢」にぶつかるも、沢の傾斜がきつく渡渉できない!


六丈沢の右岸を更に50m程登ったところに、渡渉点を見つけ、左岸側へ渡ることができました。
明瞭な踏み跡を辿って、急斜面を下降していくと・・・


目の前に、黄蓮谷右俣の下部が現れた。右上のトンガリは「坊主山」。


50mくらい下降して沢床に戻れば、そこは「二俣」の出合。
左側の沢筋が「左俣」で、右側の沢筋がこれから行く「右俣」。
ここに立つと、2年半前に冬のアイスで登った左俣が、とても懐かしく感じられます。


最初のナメ滝を越えると、スラブの連瀑帯へ。
連瀑帯を越えると、いよいよ落差200mはあるという「大仙丈ノ滝」らしき滝の前に。


水際の直登は難しいので、ここは、右岸側の草付き+樹林帯をロープ出して登って行きました。


更に右岸を巻いて行くと崖っぷちに差し掛かり、そこを懸垂下降して沢床に戻れば、そこは「大仙丈ノ滝」最上部のあたりのようでした。
滝の落ち口から見えるは、坊主山の正面壁。


つるつるに見えてもホールド&スタンスはあるので、慎重に探りながら登って行きます。


しかし、その後もうんざりする程、スラブ滝の連続・・・


このスラブ滝は右岸巻き。上部の奥には、3段だという「奥ノ滝」が見えてきました。


「奥ノ滝」は巨大な大すべり台。登れる気がしないので、あっさりと左岸巻き。


滝の2段目は残置ハーケンやクラックもあって登っていけそうな感じでしたが、時間がだいぶ押してしまっているので、ここも巻くことに。
巻き道は、岩壁を右に巻くかたちで、100mくらい登ったんじゃないかと思います。


滝を巻いた先の上には、滝らしい滝もなくなり、穏やかな草付きの沢筋に変わりました。


まさか源頭部まで巻いてしまったか?と思いきや、ちょろちょろと花崗岩から滴る水源を発見。
黄蓮谷の源頭部を見届けることができました。


ミヤマダイコンソウの群生を過ぎれば、いよいよハイマツ帯に突入。


このハイマツ漕ぎが、ヘロヘロとなった体にガツンとくる事。
リュウと先頭を交代しつつ黙々と登って行くと、まもなくして稜線も見え始め・・・


そして、念願の甲斐駒ピークが見えてくれば、無事、一般登山道に合流。
朝テント場を出て、ここまで9時間も要しました。


でもって、全員揃って山頂に立てば、みんなで祝福のグータッチ。お約束通り、恒例の1枚をパチリ。


山頂は、まったく誰もおらずの貸切状態でした。
昨年夏のお盆休み、南アルプス大縦走で登った時の山頂は、溢れんばかりの登山者で賑やかだったのにね~。


今年はコロナの影響で、北沢峠から登ってくる登山者もおりません。
時刻も16時前、そして、本日のゴールは七丈小屋のテント場。
小屋まで行けば、冷たいビールが待っている!と、全員それだけを楽しみに、重い体にムチ打って、山頂を後にしました。

・・・が!!


その七丈小屋では・・・
無事テントの受付(ちなみに事前予約が必要)を済ませて、ビールを購入しようとするも・・・
今年はコロナの影響で、ビールもその他の販売品も、すべて販売中止にしています・・・との事!

マジっすか~!(涙)


ビールが買えなかったのはとても残念でしたが、コロナ対策の為では仕方がなし。
仕方なく、ツッキーが持っていたワインで、黄蓮谷完登の祝杯!
私はすっかり疲れ果てて、酒も食事もあまり喉に通りませんでしたが、ラムを呑んだらいくらか元気になり、ほろ酔いと疲れで、テントに入ると直ぐ寝てしまいました。

翌朝(3日目)・・・


テント場からのご来光。

最終日は帰るだけなので、ゆっくりと朝飯を食って7時前には小屋を出発。
あの長い黒戸尾根を3時間で下って、尾白川渓谷駐車場に無事下山しました。

黄蓮谷右俣は谷が広いので、なかなかルーファイが難しく大変でした。
ルート取りの失敗もありますが、何はともあれ、無事に楽しく行ってこれたのが良かったと思います。
沢は一歩間違えればとても危険ですが、稜線まで詰めた時のあの充実感は、とても計りしえないもの。
そういう充実感や感動があるからこそ、また違う山へとチャレンジしたくなってしまうんですよね~。
皆さん、お疲れ様でした!  byモリッシー