全国ハイキング交流集会に行った!

 9月15日に伊豆長岡で行われたハイキング集会に行ってきました。15日は記念講演と分散会です。

記念講演は「火山の恵みと危険性」ということで島村英紀北大名誉教授でした。その話によれば

1.地震と火山はプレートに関係する。日本列島は太平洋プレート・フィリピン海プレートの海洋プレート、北米プレート・ユーラシアプレートの大陸プレート、合計4つのプレートの境目にのっている。こんなところは他にない。

2.プレートの境目に沿って火山があり、地震が発生する。日本の国土面積は世界の陸地の0・25%だが、世界の陸地の火山の1/7がある。逆に大陸プレートの中央部(例えばカナダ)では地震は起きないし火山もない。

3.2014年9月の御嶽山の噴火は60人以上がなくなった。しかし噴火の規模としては、噴石・火山灰・溶岩などの噴出量は東京ドームの半分程度の容積であり大きな噴火ではない。これに対し「大噴火」は250杯分3億立方メートル以上の噴出量になる。

4.日本の大噴火は17世紀に4回、18世紀に6回、19世紀に4回あった。20世紀は13~14年の桜島、29年の北海道駒ヶ岳の2回。その後100年近く大噴火は起きていない。この100年ほど「静か」だった。その静かな期間に高度に工業化された文明を築いた。

5.1995年の阪神淡路大震災、2011年東日本大震災は首都圏以外で起きた。首都圏では1923年の関東大震災以来起きていない。その前は、18世紀からM6以上の首都圏地震は24回あった。6年に1回起こっていた。首都圏は、地震でも静かな100年であった。

6.2011年はM9の大地震だった。世界でM9以上の地震は7回。日本以外ではすべて地震後(翌日から数年後)近く(1000㎞以内)で火山噴火が起こり、多くは複数かつ御嶽より規模が大きかった。1000㎞はほぼ日本列島全域になる。

7.2011年の地震は日本列島の地下の基盤岩全体を動かした。震源に近い男鹿半島は5.4m、首都圏で30~40㎝動いた。このひずみが地震・火山に影響する。静かな期間は終わった、従来の「自然な」状態に戻った、とも考えられる。

8.地震予知同様火山噴火予知も困難である。火山噴火の予兆が揃っても噴火しなかったことはたびたびあった。

というわけで、恐ろしいことにこれから大地震・大噴火が必ず起こる、でも、そのうちどこかで起こるということでした。いつどこでがわからない。大噴火の場合、火山灰のチリはとても小さくてコンピューターのHDの中まで入り込む可能性もあり、いったいどこでどんなことが2次的3次的に起こるかわからない、ということを話していかれました。あらま~、とこういう気楽な話ではないのですが・・・まぁ、アルファ米でも買っておこうか…。ところで、静岡県人として火山といえば富士山、その富士山については、

9.富士山はありとあらゆるタイプの噴火を起こした火山である。平安時代400年間で10回、その前の300年間で10回(12回の説もある)噴火した。中でも平安時代の「延暦の大噴火」「貞観の大噴火」1707年の「宝永噴火」は三大噴火とされている。この宝永噴火は宝永地震の49日後に起こり6の地震後の噴火の例になっている。以来300年富士山は静かにしているが、これは歴史的には異例のことである。

富士山の噴火って、こんな話以前は冗談か何かにしか聞こえなかったが、このように聞くと必ず噴火が起こるような気がする。でもいつ起こるかわからない。困ったものです。

午後の分散会は、3つに分かれ各地の労山の現状が話し合われました。以下そこでの話

1.ハイキング集会なので、ハイキングクラブの参加が目立ちました。ハイキングクラブの中には100名を超える大きな山岳会もありました。また年齢層も高くなるようです。こうした会では、安全確保のためにグレード制を取り入れ、登る山に条件を付けているのだそうです。一例をあげると「75歳以上は標高差500m以内」というようなものです。

2.中心となるリーダーが高齢で登れなくなって会をやめると、追随してやめてしまうということが起こる。リーダーを育てるのは大事だと思うが、育たないままだとこうなってしまう。

3.会の中にテーマを持ったグループがあってそのグループごとに計画が出てくる。そこに他から参加する。計画は街歩きから高山まで幅広い。

4.リーダーはセカンドステップの内容が終わった程度の実力でリーダーとして認める。計画を立て引率をしてもらう。

5.新人は教室開催とHPをきっかけに入ってくる。HPは頻繁に更新したい。

6.会の維持には、リーダーの育成、入会した人の教育、会務を担う人が必要。意識的に育てていく必要がある。

まぁ、そういう話が出てきました。組織をどうやって維持継続させていくのかは常に考えていかないといけないことです。静岡労山ももちろん考えています。魅力的な山岳会になりたい!

(トコロ)