北岳バットレス・中央稜

2009,8,27

W井・K藤
4尾根終了点5:30・・・中央稜取り付き6:30・・・終了点8:30・・・北岳山頂8:55下山9:15・・・御池小屋10:30・・・広河原11:55

W井さんと二人でクライミング教室のバットレス4尾根の翌日、中央稜を登ってきました。
詳細は竜爪に譲るとして、簡単に報告します。

取り付きはCガリーのを詰めた所。
両側を急な岩壁に挟まれたCガリーは上から見ると地獄の底のような所だ。
枯れ木テラスに着くとW井さんが下降ポイントの場所を空けて待っていた。
懸垂をセットして「じゃあ、地獄の一丁目に行ってきます」といって降りていった。
下降中やたらと石が落ちていく。
ザイルの引きを確認し、ガリーを登って落石の危険のないところでW井さんを待った。

1P 朝の1ピッチ目は体が硬くていやなものだ。W井さんに「どうする?」と訊いたら返事がないので「じゃ、僕が行くよ」となった。
フェースをあがってクリップして、左へトラバースする。
難しいわけでもないが、地味にいやらしいトラバースである。セカンドでも落ちたくないピッチ。
1ピッチ目もⅣ+がついているのは理解できる。リンネ入口の奥の方にビレイ点があり終了。

2P W井さんがリード。リンネを登ると右側にフェイスが広がり上部に第2ハングが見える。やさしいピッチである。

3P ハングの直下がビレイ点。核心とされているハングは見るからにこれならに登れそう、という感じがする。私はしまった!と思い、W井さんはにたにたしていた。
昨日1Pと3Pのどちらかをそれぞれがリードすることになっていた。だからW井さんリードなのだ。
W井さんはフリーで簡単に抜けていった。
高度感もあるこのピッチはクライミングしているなーという気分が味わえる。
同じⅣ+でも1Pに比べるとこちらの方がずっと気分がよい。
つまり、おいしいところはぜーんぶW井さんが持っていって、いやらしくて地味なところだけ私がやった、こういうことなのだった。

4P 中央稜全体にいえることだが、浮石が多い。そこに注意しながらザイルをいっぱいにリッジに沿って伸ばす。

5P 4P同様にリッジをザイルいっぱいに伸ばしハイ松でビレイして終了。後はなんとなくついて踏み跡をたどり、登りやすいところを上に向かうと右手に北岳頂上が見えてくる。