仕事の合間に山歩き

  須磨アルプスは六甲縦走路の一部となっていて、山陽電鉄の須磨浦公園駅から出発して板宿駅に下山する3時間半ほどの行程です。ここは毎日登山と言われている六甲山系の象徴的なコースと言えるでしょう。
  このコース一番の見どころは馬の背と言われる岩で構成されたナイフエッジの稜線で、そこを歩くとそれなりのスリル感を味あわせてくれるハラハラするけど、また楽しめる場所でもあります。
  神戸で仕事を頂くようになってから六甲山系の山に行くようになったのですが、ここ須磨アルプスを歩くのは今回が初めてなので、楽しみでもありました。
  この六甲山系、実を言うと六甲山と言う頂きはありません。六甲縦走路をすべて含めて六甲山と呼んでいるらしいのですが、しいて言えば六甲最高峰と呼ばれる頂きが六甲山を代表しているのかも知れません。
  この須磨アルプスのコースは高度もなく距離も短いですが、鉢伏山、旗振山、鉄枴山、高倉山(高倉台)、栂尾山(とがおやま)、横尾山、そして東山と七つの小ピークを越えて行くので、少なくても七回のアップダウンが待ち構えているのは間違いありません。そして多くの枝道が交差しており、コースを間違える可能性もあるらしいので経験者との同行が望ましいとの事でした。好きな登山口から登り、好きな下山口へ降りる、まぁ、それで枝道だらけになるのでしょうが、毎日登山の六甲と言われるのはそんな理由があるからでしょうね。
  そんな訳で同行できる地元のパートナーを探したけど、色よい返事が得られないまま当日に・・・仕方がないのでアシスタントの女性に「お昼ご飯は板宿に下山して焼き肉三昧にビールのおまけ付き」を提示して同行して頂いた。まぁ、須磨アルプスの経験者はいなくとも、忠実に稜線をトレースして行けば迷うことないと思うし、たとえ迷っても何処かの街に降りてしまうので困る事はないと思い出発する事にしました。
  下山は板宿に11時半と決めたので、須磨浦公園駅を8時の出発になりました。平日なので人気もまばらで、殆どの人はロープウェイを使うらしく登山道を歩くのは私たち2人だけでした。
  

35分くらい登ると最初のピーク鉢伏山ですが、途中汗を拭いながら振り返ると海原が広がってました。右奥に霞んで見えるのは淡路島、そして明石海峡大橋がかすかに確認出来ました。
   そこから少し登ると鉢伏山。ロープウェイの駅があって大きな展望台がありますが山頂には何もありません。まぁ、究極な低山なので当たり前と言えば当たり前なのですがね。
鉢伏山からほぼ平行移動すると旗振山の茶屋が現れますが、時間が早いので、営業していませんでした。仮に営業していたとしても、お世話になる事はないでしょうね。
ダラダラ登りが続いたと思ったら、急登の階段が・・・私とっての人生4番目に嫌いな山の階段です。ちなみに1番嫌いなのは納豆、あの気高い香りは私には受け入れ難い香りです。2番目は沢庵、あの誇り高い香りもまた、受け入れ難い香りのひとつです。3番目は梅干し、あの塩分と酸味は私の味覚を破壊するテロ食品としか思えませんよ、本当に・・・
急登の階段を登り切ると鉄枴山のピークに到着です。道中、このピークからの景色が一番良かったかな?でも眼下に見えるのは住宅街、景色とは言い難いけど、見晴らしは良かったんじゃないかな。
鉄枴山から高倉山を越えると、階段を下ります。ず~っと下ります。まだまだ下ります。登りほど嫌いではありませんが、これほど下ると嫌いになっちゃうぞ~!
階段を下り終えると、そこは団地の真ん中でした。これが六甲、これぞ六甲なのです。
山の稜線を縦走して、団地や住宅街に降り立ち、再び登り返すコースは日本でも数少ないと思いますが、どうなんでしょうね?
その団地を抜け出ると、なんと100メートルの直登階段が・・・あぁぁぁ、神は我を見放したのか?(髪はとっくに見放してるんけどね)
もう、一番上の石段は見えないもんね。
階段上部からの眺め。ここからも、遠くに淡路島と明石海峡大橋が見える。
この階段を下ると、岩で構成されたナイフエッジ、馬の背を下る。
登ったり下ったり、狭い稜線上を歩いたりしますが、ちょっと岩に慣れてれば何の問題もありません。むしろ、物足りない感じがします。
記念撮影。同行の彼女とは幾多の溪を遡行したか。今では写真講座のアシスタントを務めてくれてますが、本来は溪でのイワナを含めた溪料理のエキスパートです。
ここから板宿の街まではほんの少し、約束通りに焼き肉屋さんで打ち上げをしたのは言うまでもありません。
六甲は電車でいける山々がたくさん有ります。
何たって、毎日登山の山ですから。