8時駐車場を出発して八方尾根ゴンドラリフトアダムに乗り込み一気に標高1400m兎平に到着しました。このあとリフトを2本乗り継ぎ標高1840m八方池山荘前に降り立ちました。天気は快晴！風もなく日差しが強く歩き出すと暑くなりそうなので軽装になりアイゼンを着け歩き出します。初めての雪山テント泊の為、ザックの重さは20kg程。私にとっては今までにない重量を背負い慣れるまでバランスが悪くヨロヨロ歩き出しました。ココから上を目指すのはスキー板やスノーボードを背負った若者やアイゼン・スノーシューを着けた日帰り登山者ばかりです。

まだ一歩も歩いていないのにいきなりこんな景色から歩き出せるなんて、なんて贅沢で気持ちいいのでしょう！

約30分で八方山ケルン、10分ほどで第2ケルンまで来ました。

緩やかに続く長い登り。遮るものが全くない素晴らしい展望が開けています。

八方ケルンまで来ました。

ちょっとくぼんだ所にテントが張られています。ちょうど八方池の上に当たる場所です。夏には白馬の山々が池の水面に映りとても美しい景色が見られる場所です。夏にも来てみたいな～。

丸い頂が丸山。

スキー板やスノーボードを背負ったこんな若者がサクサクと抜いて歩いて行きます。

ココまで一本の木もない景色でした。ダケカンバの中をほんの一瞬歩きます。樹氷だったらきれいだろうな…

五竜岳が近づいてきます。

丸山ケルン、薄い雲が出てきました。まだまだ緩やかな登りは続きます。

天狗の頭、鑓ヶ岳、杓子岳…谷間に急斜面を沢に向かってスキーで降りて行く人が見えます！！恐ろしいっ！！

彩雲に囲まれた太陽に向かって、幻想的な光景の中にいます。

唐松岳が近づいてきた…今日最後の急登、あそこを超えたら…

歩き出しから約5時間、唐松岳頂上山荘前に到着。時間は14時、日帰りの登山者の姿が少なくなってきました。雪のない平らな足元はテン場かな。風を遮るものがないので今夜泊まるテントを張る場所を探します。

ほんの20分で唐松岳頂上に行けますが、楽しみはとっておく事に…

小屋の前に風をよける壁を作りテントを張りました。時間はゆっくり流れ、ただただのんびり景色を楽しみます。

夕日がゆっくり沈んで空の色が変わっていくのを静かに眺めました。

目の前に広がる景色の中に剣岳がそびえています。太陽が沈みきる直前、剣岳のシルエットが美しかったです。暗くなると満点の星空が広がっていました。あまりにも星が多すぎて見慣れている星座がわからなくなりそうでした。山頂で泊まるとこんな贅沢な時間を独り占めできるんですね。お疲れさまでした。就寝…

16日（月曜日）天気は晴れ、昨晩はほとんど風も当たらず静かでぐっすりと寝る事ができました。5時過ぎ山の上でご来光を眺めます。朝日が当たる剣岳。やっぱり絵になります。

雲海越しに太陽がゆっくり昇ってきます。

太陽が雲海の上に顔を出した途端、初めて見る幻想的な光景に出会いました。まあるい虹のような彩雲です。言葉にならない美しさです。

昨日頑張って登ってきた尾根を見下ろします。

消えない彩雲の中で…後光を浴びて神々しい…