前穂高岳・北尾根

前穂高岳・北尾根へK藤会長、K部さん、O澤で行ってきました。

1日目は上高地→涸沢、2日目が涸沢→前穂→上高地というルートです。
自分は前穂だけでなく、上高地、涸沢も行くのが初めてなので楽しみではありますが、登山シーズンということもあり、混んでいないかが心配です。
静岡を5:30に出発、渋滞もなく、沢渡には9:30に到着。

▲沢渡からはタクシーで上高地へ。車窓から見る大正池。ボートを楽しむ人も散見されます。
 
 ▲10:00に上高地着。準備をしていざ出発。天気は上々、観光地気分で歩き始めます。
 
 ▲河童橋から見た梓川。写真に写っていませんが、人がいっぱいです。山もこんな感じかと心配になります。。
 
 ▲が、しばらく歩くと閑散となってきました。木陰が涼しく快適なハイキングです。平坦なのはいいけど、先は長いんですよね。。しかも荷が重い。これで涸沢までの標高差800mを登ることを考えると気が重い。
 
 ▲徳沢で休憩後、さっきまで好天だったはずが、しだいに雲行きが怪しくなってきました。
 
 ▲とうとう雷が鳴り出し、今にも降り出さんばかりの空模様。さすが、K藤会長、嵐を呼ぶ男(笑)
 
 ▲横尾に到着すると、涸沢へ向かう登山者はカッパを着込んでいます。しかし、うちのパーティは天候回復を信じてカッパを着ません(単にメンドウなだけですが・・)
 ▲上では相当降っているんでしょう、屏風岩が滝になっています。
 
 ▲川を渡るといよいよ本格的な登りになります。下りてくる人に話を聞くと上ではスゴイ雨だったとのこと。カッパを着てない人はずぶ濡れ状態でした。
  
 
 ▲16:00に涸沢着。ここまでは雨に降られなかったけど到着した途端に雨が(泣)。幸いすぐに止みました。
パノラマ展望コースを回ってきたE藤さん、M利さんとも合流できました。明日の計画について話をし、食事後早々に就寝。
 
 ▲翌朝、雨は降っていませんが、霧がかかっています。予定通り5:00出発。
 
 ▲雪渓沿いに5・6のコルを目指します。E藤さんたちは雪渓を登って3・4のコルから入るとのこと。ガレた登りを一歩一歩上がります。
 
 ▲涸沢での天気予報は曇りでしたが、晴天になりそうです。写真撮影も目的であるため、期待します。
と、そのとき「おーい!」という声が。E藤さんたちが雪渓を登っていました。(拡大画像↓)↓
 
 ▲6:20、5・6のコルに到着。先行パーティ1組が5峰を登っています。
ここから見るとこの荷を背負ってここの登るの!?とか思っちゃいましたけど、取付くとそう難しくありません。
 
 ▲まずは5峰をクリア。見晴らし最高です!天気が良
いけど、日差しが強く暑い。。
 
 ▲7:00、続いて4峰へ。5峰よりは手強そうです。ここで前のガイドパーティを追い越すために右のルートに行ったら迷走し、少々時間がかかりました。。
  
 ▲4峰途中から5峰を見る。4峰の難度はそうでもありませんが、浮石が多く、しかもかなり大きい石が動くので気を抜けません!
  
 ▲4峰頂上からの展望。ロケーション最高!槍が見えています。
 
 ▲8:20、3・4のコルに到着。いよいよ核心の3峰です。
 
 ▲ここでE藤さんたちと合流。ロープを出します。準備をしているうちにガイドパーティの方々も到着。どうやら今日北尾根に取り付いているのは、ここにいる3組だけのようです。
ちなみにガイドさんは黒部の写真家でもあるS.T.さんということが後で判明。とても気さくな方でした。
 
 ▲1ピッチ目。江藤さんたちが取り付き、その後、自分たちのパーティが続きます。
 
 ▲4峰を振り返る。
 
 ▲2ピッチ目は凹角からスタート。グレードはたいしたことないけど、荷の重さがじわじわ効いてきます。
 
 ▲後ろのガイドパーティは数珠つなぎで確保されて登ってきます。
今回は50mのロープを使っていますが、傾斜が緩くロープを長く出すと流れが悪くなるため、短いロープでコンテとスタカットを使い分けた方がスムーズなようです。
 
 ▲3ピッチ目。K部さんの登攀。
 
 ▲4ピッチ目。これを登ると3峰頂上です。油断すると荷物に振られるので慎重にいきます。
 
 ▲2峰を登ってクライムダウンし、11:15、前穂高岳頂上に到着。残念ながらガスっていて視界はよくありません。
 
 ▲休憩後、重太郎新道を下ります。
 
 ▲地図上の密になった等高線が示すとおり、かなりの傾斜で下っていきます。
 
▲鎖場もいくつかあり、まだまだ気が抜けない状態です。
 ▲ようやく岳沢ヒュッテが見えてきました。この辺りから傾斜も緩くなります。
岳沢ヒュッテで休憩していると雨がパラパラ・・と思ったらあっという間に土砂降りに。。昨日同様、一時的な雨だろうと見込んでヒュッテ内に避難。コーヒー等を注文し、やり過ごしました。
 
 ▲岳沢をひたすら下って、16:00、かっぱ橋に到着。
 
初めての上高地、涸沢、穂高でしたが、心配していた混み具合は皆無で快適なアルパインクライミングを楽しめました。ありがとうございました。