「フンザ」トレッキングに参加して

ナンガパルバット(8125m)ルパール氷河、カラコルムの桃源郷
「フンザ」トレッキングに参加して
≪8月3日(金)~17日(金)≫  りんどう:S・T
 

≪草原に咲く花を見ながら、世界最大落差「ルパール壁」を仰ぐトレッキング、高所経験者はルパールピーク(5584m)、またはレイラ(5971m)登頂に挑戦!カラコルムフンザ周辺7千m峰を間近かに見ながら、あの「風の谷」を歩く≫

参加メンバー(ナンガパルバットを背景に)
 
このヒマラヤトレッキング企画書にさそわれ、行けると思った時行かないと、自分に悔いが残ると思いこの企画に参加。
しかし説明会・事前登山訓練に参加するにつれ、当初思っていた以上に厳しいトレッキングになると感じた。
行動日程でのトレッキングのピークは2ヶ所。1ヶ所目は、ナンガパルバットの南側に位置するシャイギリにベースキャンプを設置、ここに3日間滞在して、ルパール氷河のピークへの挑戦、または周辺散策。
2ヶ所目は、カラコルムハイウェイをより北上、パキスタン北部の町カリマバードを中心にした、フンザの谷を見ながらのトレッキング。
先ず、ナンガパルバットのトレッキングは、イスラマバードからインダス河沿いのカラコルムハイウエイ等を北上し3日間かけマイクロバスとジープに乗りつぎ、登山開始の地「タルシン」まで行き、タルシンからルパル谷など、何ヶ所かの氷河をわたり、1日目はパツィン、2日目はシャイギリにベースキャンプを張る。ここに3日間滞在し、ルパール氷河のピークに挑戦。
 
途中いくつかの集落を通ります
 
 氷河を行く
 
シャイギリのベースキャンプ
 
最初の日に第1キャンプ(C)を張る地まで自分たちの登山装備や食料を運びテントを設営し、その日にベースキャンプに戻り、次の日にルパールピークに挑戦する予定でしたが、私は第1C近くまでは行ったが、体調が悪く、途中でベースキャンプに戻ることに。他の仲間は第1Cにテントを設営したが、この上への挑戦は、氷河の崩落等で、ルートも無く、ピークへは、自分たちでルートを探しながら、第2C、第3Cを設営しながらの挑戦とならざるを得ないと判断し、日程等も考え また 仲間の体調等も考慮して、ルパールピークへの挑戦は無理と判断。
なお 前日 我々と同じく、ルパールピークに挑戦していたドイツ隊もあきらめて下山。
空いた1日を利用し、ベースキャンプ地の周辺散策に切り替えた。
キャンプ3日目 ポータさんの知り合いの、近くの集落を案内してもらい、羊・山羊や牛を放牧している集落でした。富士山と同じくらいの高さの山間地で ほとんど平地は無く、氷河から流れ出てくる、きれいな小川が集落の近くを流れ、その水が生活の基になっているようだ!。 土と近くの枯れ木で組・建ててある家の中は、わりと乾いている。子供たちは初め、はにかんでいたが、キャンデーやお菓子をあげると喜んでなついて来た。
 
シャイギリからルパール氷壁のピークを見る
 
ルパール氷壁ピークへの挑戦
 
シャイギリ近くの集落を訪問
 
次の日は このシャイギリを出発してアストールまでの下山。2日間で登って来たところを一日で降りる行程なので、朝6時にシャイギリを出て、アストールには19時30分ころにようやく着く、強行でつかれました。
次の日(8/12、日)一日かけアストールから、次のトレッキング目的地フンザに向かいました。
フンザ(8/13、月)では、2005年パキスタンの北東部を襲った大地震でフンザ河を遮断して出来た、アタバード湖を船で渡りゴジャールへ向かい、グルキン氷河からポリト湖までのトレッキングの予定だったが、このアタバード湖で検問があり、対岸までのゴジャールには、安全が保障出来ない、と現地警察官に止められ、戻ることになった。
フンザでは、風の谷と言われる、村を見下ろすフンザの谷を見ながらのトレッキングに。
これがまたすばらしい景観。岩壁を削った左側絶壁の一人しか通れない細い道、対岸の山の中腹に村に水を送る水道路が延々と続き、はるか下の村の向こうにフンザ川が悠々と流れている眺めは、まさに映画「風の谷のナウシカ」を思わせる大パノラマを見るようでした。
 
大地震でフンザ河に出来たアタバード湖
 
風の谷に山羊が似合います
 
遠くにフンザの集落と悠々と流れるフンザ川
 
次の日(8/14、火)は、マイクロバスでひたすらカラコルムハイウエイを下りイスラマバードへの帰路へ、約16時間かけ途中のべジャムまで下る。
次の日(8/15,水)イスラマバードに戻る途中に、世界遺産の、ガンダーラ遺跡があるタキシラに寄り、ガンダーラの仏教遺跡群を見て、パキスタンの最後の宿に。
 
世界遺産、ガンダーラ仏教遺跡
 
岩塩で出来たモニュメント(岩塩鉱山内)
 
シャー・ファイサル・モスク
 
最後の日 夜の帰国便なので、昼間 岩塩鉱山とアジア最大を誇るシャー・ファイサル・モスクを見学、ホテルで夕食を食べパキスタンから帰国の途につきました。
 
インダス河・などの自然
インダス河への合流地点
インダス河の沿岸には先史時代の岩絵が点々と!
 
人々の暮らし・表情

規制が無いとのこと
バザールには街の活気が満ちあふれていた
 
癒しの花など

川には大きな氷の塊がゴロ々と流れて!

マーモット?が我々を警戒していた

エーデルワイスが岩の斜面に咲き誇って!