ガマルート☆HT氏の初リード

26日(土)にHT氏とトコロで小川山に先週の延長戦のようなクライミングに行ってきました。初めは4人の予定が2人になったので、HT氏にガマルートをリードしてもらうことにしました。
1Pめはガマスラブを登りますが、朝一発目のスラブというのはいつになっても少々あせる。ましてや初のリード、けっこうHT氏あせってました。ハンガーは途中2本、登った後はビレイをセットしなくてはなりません。初めてのときは結構手間取るものです。2Pめはザイルをもって左に歩いてから始まります。始まりは岩の表面がつるつるになっています。ヌンチャクをかけてA0しながら登ってました。わが労山の「ルートに入ったらどんな方法を用いてもとにかく抜けてしまえばよい!」という伝統を受け継いでました。枯れた松の隣で短く切った。

(2Pめの枯れた松の木の横でポイントをつくるHT氏)

3Pは気楽に登れる。このあたりでリードにも落ち着きが見え始めました。最後に2mの垂直を登って終わり。また、ザイルをたたんで歩いて移動。こういうところがめんどうで意外と手間取るものです。4Pめは5.9の核心ののっこしがある。途中の松でランニングをとって順調に登り、いよいよと核心と思ったら意外とあっさり越えていった。越えたところで立木でビレイ。もう難しいところはない。ちょっと歩いて稜線に出て5Pめ。50mザイルなので懸垂下降手前のビレイポイントまで届きます。これで終わりでした。懸垂地点に数メートル移動して準備。ここの50mの下降は高い!ザイルを投げたら絡んでしまい結構手間取った。回収は順調にいってHT氏の初リードは終わったのでした。「いやぁ、リードとセカンドってまるっきり違いますよねぇ」といいながらいかにも充実した気分で語ってました。

(核心をまえに立木にランニングを取る)

飯を食ってまだ帰るには早いので「春の戻り雪」に移動。取り付きは沢のすぐ右にあると思い込んでいたら、行き過ぎてしまった。沢から右にしばらく登らないといけなかった。今度はつるべ。はじめHT氏リードでスラブを行って立木でビレイ。やはりセットには少々時間がかかります。1Pの途中のスラブは立って歩ける。2Pめはリードした。どこでも登れるがカムがないのでところどころにある立木でランニングを取った。3Pめは短くなってホイチョイで終わった。ザイルを投げたら傾斜がないのでまた絡まった。2Pの懸垂でこの日は終わった。HT氏、充実の一日でした。「やっぱり、リードやらないとだめですね」と言っていた。
われわれはHT氏のボルボに戻り帰り支度をした。帰り際に黄色いナンバープレートのタントという車が停車している脇を通った。「貧乏人も健気にクライミングやっているんだ」と思った一日だった。