赤石岳・晩秋

 椹島へのバスが11/4で今季最終となるので、椹島の紅葉堪能を期待して計画する。余禄で赤石岳に登ることにした。
 
 この時期の3000m登山は微妙で、①水場が凍る可能性がある為、水余分に3L、当日分含めて5L担ぐ。②体が慣れていないので、寒いのである。昨年の塩見岳の三伏小屋の寒さは記憶に新しい。シュラフの選択に迷う。③当然だが小屋は営業期間外。自炊です。
 
 
 
 
11/1朝5:04に自宅出発。口坂本温泉経由で7:18に畑薙駐車場着。8:00のバスに乗る。東俣林道の紅葉は写真の通りまだ早い。この時点で紅葉堪能は諦めです。頭のスイッチを切替えて、登山に専念。椹島ロッジを9:10出発し、赤石冬季小屋(夏は別館として使用)に、13:25に到着。
 
 
 
 
 
床が新しく張り替えてあり綺麗な室内。この日は独り占めでした。しかし、寒くない。昨年の塩見・三伏小屋では室内でも息は白く凍えてしまい小屋内にテント張る始末でしたが、今回は暖かささえ感じる。10月始めの感覚です。
 
 
 
 
 
小屋から5分下ると水場がある。ロッジの情報とは違い、水は安定して量もある。付近は凍っていない。(昨年は涸れていたらしい。)ザックの3Lの水は無駄になったが、ここはトレーニングしたと考えて好しとしよう。
 
 
 
 
 
ヘリ着地場より悪沢岳を望む。時間がだいぶ余ってしまったが、山頂避難小屋までは登る気持ちになれず、余禄登山なので本日はここで良しとする。
 
 
 
 
 
 
 
翌日朝です。お化けも出ず良かった。(剣岳のテン場の謎の声集団事件からナーバスになっている、)
天気快晴、眺望最高。紅葉なし。6:30出発。
 
 
 
 
 
 
雪が申し訳ない程度についています。
 
 
 
 
 

空はいい感じです。もう少しで稜線です。稜線付近からはルートに雪が5cm程度あり、歩くのが少し楽になりました。
 
 
 
 
9:20山頂着。誰もいない。流石に風吹かれるとそれなりに寒いが、止まると写真のごとく着てられない。たぶん今回は誰にも会わないのではとこの時は思いました。
 
 そして下り開始。富士見平手前で青年が登ってくるではありませんか。この方は、お金節約で椹島まで自転車で来て、日帰り赤石岳登山中。本日また自転車で畑薙までもどるとのこと。ガッツがありますね。でも山頂方面を振り返るとガスの中です。残念。
 
 長い長い下りの末、椹島ロッジ着。このまま自宅に帰りたいが必ず宿泊しないとバスに乗れない為、贅沢にも夕・朝食付きで泊り、さらに贅沢にも風呂に浸かると、行きのバスで笊ヶ岳に日帰り登山予定の方が横にいた。朝3時出発して15:30頃ロッジに着いたとのこと。赤テープが多数ありルートは明瞭だったらしい。
 
 
 
 
 
 
夜部屋で、[頭文字D][沈黙の艦隊][メドゥーサ]など読書?・・をして過ごす。オーナーの年齢が推測できる読み物ばかりでした。そして朝、椹島の紅葉は2日経っても写真の通り。残念です。帰りのバスで赤石沢の合流付近で、程良い紅葉と水面が綺麗でしたがそこだけでした。東俣林道は一週間後に見に来るとピークでし
ょう。但しバスはないので徒歩or自転車で。
 
帰りは、富士見峠ルートが運よく通行可能なので、久しぶりに走りましたが広くて快適。来シーズンまでには開通しそうなので、来年は南アルプス南部に行く機会が増えそうです。
 
 
PS:岳人11月号に赤石沢遡行が岳人原潜・・おっと沈黙の艦隊の読みすぎでした・・岳人厳選登頂ルートとして掲載されてました。来年は行きたいですね。
 
さらにPS、 今回は余裕で「八重の桜」に間に合いました。
 
by忍者君