5月30日(1日目)城山クライミング教室

前後しましたが、30日は唯一?カメラを持ってきたクライミング講習生の私、M下より講習生目線でレポです。
この日の講習生は、MTDさん、HSGさん、TKMさん、KTさん、そして私の5名。
そしてコーチは、トコロ会長、HMDさん、HTさんの3名。
えっもしかして、50手前の私が8人のうちの最年少?
とにかく会話が、「もう我々は勤労者じゃないから静岡年金者山岳会だな」とか「静岡老山だ」とか・・・
そういう会話になっているから、若物の部類の私としては、話についていけない。
そんな年寄(失礼!)講習生を教えるコーチは、さぞかし大変なんだろうな~と、自分がもしコーチの立場になったらと思うと、ぞっとするのでありました。
さてさて、冗談?はさておき、1日目の城山クライミング講習は、とにかく朝から良く晴れて気温はぐんぐん上昇。ゲレンデまでの山登りで既に汗だくとなりました。
▲今朝はプライベートで来ていたNSGさんが、既に壁に取り付いていた。
明日はコーチとして、またここに来るNSGさん。トコトンやるNSGさんには脱帽です。
早速支度を済ませ、コーチのトコロ会長とKTさんと私のパーティでスタート。
1ピッチ目は出だしがいやらしい南壁スラブ。実は、私は城山に来るのは2回目なんですが、初めてこのスラブを目にした時は、なんで手がかりも無いのっぺらな壁を登っていけるのか?不思議に思いました。
でも今回は少し余裕かな?ははは・・。
2ピッチ目は西南カンテ。岩が凸になっているところを登る、ここは楽勝。
3ピッチ目はもう足だけで登れる(ウソです)。
さて、3P終えてここから懸垂下降。もうみなさん慣れたものですね。高度にも鈍感だし・・・。
▲MTDさん
▲TKMさん

▲HSGさん

一気に下って南壁スラブに戻り、トップロープで練習に入るのですが、
トコロ会長より「M下さん、3P目でリードの練習をしてみよう」という話になって、居残り練習となった。
もちろんうれしいのですが、登る自信はあってもザイルワークを知らないんじゃ話にならない。
支点のセットとフォロービレイの仕方に不安がある私(・・・というかやったことない)。
▲3P目の終了点でフォロービレイ中のトコロ会長。
3Pの終了点でトコロ会長より手ほどきを受け、あらかじめカラビナとシュリンゲで支点を作成いただき、
「ここにビレイデバイスをセットすれば、後は引くだけよ」状態で3P目のテラスへ下降。
初めてヌンチャクをクリップする日がついにやって来た!?
(でもクライミング講習ってここまでやるんだっけ?)
で、3P目を無難に登っていった訳ですが・・・終了点に着いたときに撮った写真が↓ 何コレ??
セルフビレイしているだけ・・・
終了点はここで間違っていない筈だとキョロキョロするが、ココにセットしてあった一式が「全部無くなってる~」
というか、伝達ミスで最終パーティに全部回収されてしまっていたのであった・・・。
手元のギアで支点をつくる事もできず、結局トコロ会長にヘルプで登ってきてもらい、あえなく終了。
「リードやったぜ!」とは成らなかったのでした。
▲3P目の終了点から懸垂下降の準備をする同じパーティのKTさん。
懸垂下降で2P目手前のトラバース道まで全員降り立つ。・・・しかし、ここでもトラブル発生。
▲写真は、懸垂下降した壁を、トコロ会長がプルージックでまた登り返している場面・・・
そう、岩溝にロープが引っかかりロープダウンできない状態となってしまったのだ。
汗だくになりながら懸垂で戻ってきたトコロ会長、お疲れ様でした。
下へ降りてトップロープで練習する時間があまり無くなってしまったが、自分としては、今回のピンチ、トラブルの回避場面を一部始終見ることができ、すごく勉強になった。
やっぱり、こういうトラブルを冷静に、そして安全確保しながら回避ができるリーダーというのが真のリーダーであり、すごく心強いですよね。
仕事もそう・・・でも職場では、なかなかそういう上司には巡り合わないですが・・・。

講習生の皆さん、暑いと集中力が切れて、セルフビレイが疎かになるヒヤリも出たりするので 己の安全は己でしっかり確保し、無事故の講習で終わりましょう!
トコロ会長、連日とも暑い中ご苦労様でした。そしてコーチのみなさん、引き続きよろしくお願いします。
2015年アルパインクライミング教室講習生  若造、M下より。