好天の錫杖岳

10月15・16日にRyu君・NSGさん・トコロで錫杖に行きました。
久しぶりに錫杖に行きました。初めて行ったときは雨で引き返しクライミングはなしでした。しかし、今回は秋晴れ!ここには「見張り塔からずっと」(All along the Watchtower)という変わった名前のルートがありますが、これボブ=ディランの曲からとった名前です。今年、ノーベル賞ということでの記述です。

▼錫杖岳はこんな形の岩山、形が独特

今回の計画は二人の計画に私が連れてってと参加したものでした。NSGさんは今年すでに左方カンテに登っていて今回は注文を目指しているようだった。で、計画書を送ってもらったら金曜日の夜出て夜中の2時だかに現地について4時に起きて・・・という計画を描いたNSGさんの弁によれば「つっこみ重視の計画」とのことだった。連れてってと頼むんじゃなかった…といきなり公開したのだった。

土曜日の左方カンテは、1P2Pを私がリードした。余計なものは置いて行くことにしたら、ビレイデバイスも置いて行ってしまった。2PめはNSGさんから借りることにしました。簡単なピッチで助かりました。3PからNSGさんがリード。見ると少し被ったところで手も悪そうで難しそうでした。実際行ってみると2手ほど微妙ですがガバの連続になった。よかったー。ちょこっと歩きがあって、チムニーの入口へ。ここからRyu君のリード、私は荷物係になった。どうということのないピッチが続いて、最後はフリーでは10bの垂壁。Ryu君がクリアしてそれを真似してNSGさんがクリアして、私だけがピトンの頭を踏んでA0で抜けた。

▼もうじき終了の左方カンテ。秋の好天は気持ちがいい。

懸垂3ピッチで「注文の多い料理店」の取付きに下降した。下っていくときにみた注文は難しそうに見えて我々は少々ビビったのであった。

テントに帰ってそれぞれが適当に飯を食った。前の日、ろくに寝ていないので眠たくてしょうがなかった。寝る前にキジ打ちに行ったら、これがひどい!キジ場のあちこちにキジ紙を捨ててあるのだった。こういうのを見ると、クライマーって駄目ねぇ、と思ってしまう。トイレットペーパーはいつまでもそこに残ってしまうので、ごみとして持ち帰らないといけない。最近、こういう状態って見かけなかったけど錫杖はひどかった。

 翌日眠たくて1時間の寝坊。頑張って起きて注文へ向かう。取付きにはすでに先行が2パーティ。今日は町が多くなりそうだと思ったら、実際待ちが長い一日だった。

▼いつも元気なNSGさん。今日は1Pめリードです。

 さんざんまって1PめをNSGさんがリードした。カムを決めながら慎重に登っていった。でセカンドであがったら、2Pは誰かやって、ということになった。クラックが登れるか自信のない私は、Ryu君が2,3をやるから4,5やってというのを恐れて、私2Pやるからあとやってと先に言ったのだった。Ryu君はしょんないおっさんだなぁという表情を一瞬見せた後、いいですよと答えたのだった。さすが!エライ!ということで私、2Pめリード。カムを受け取ると実に重いので、でかいやつを置いて行こうとしたら、みんな持って行った方がいいですよ、ときた。素直な私は、その言いに従った。こんなにジャラジャラカムを持って登るのは初めてだった。実際登ったら、置いて行こうとしたでかいカムを最初に使うことになった。登りやすかったのでカムはまとめ取りした。
 核心というか問題の3PはRyu君。苦戦しながらもクリアしていった。その後に続くクラックはでかいカムが欲しいなぁとか言いながら登って行った。NSGさんと私はA0で抜けた。

▼いつも元気なNSGさん。今日も元気です。

続くピッチもRyu君がりーどして、順調に終わった。でもたっぷりと時間がかかったので撤収ののちは夜なべ仕事の下山になった。

(トコロ)