北岳バットレス・継続登攀

2021年9月19〜20日

9月の3連休。越後の沢へ行こうと計画するも、台風襲来。台風が来るのに沢へ行くのもねぇ〜と言うことで代案として計画した北岳バットレスへ行くことにしました。

▲日曜日朝ユックリ出発して、芦安には10時過ぎに到着。山小屋が営業していないので、ガラガラなのでは!?と思いきや、第1&第2駐車場は満車状態。なんで!?北岳肩の小屋だけは営業されているとか。日帰りの方もいらっしゃるでしょうけど、これだけの登山者が肩ノ小屋&テン場に居ると思うとゾッとします。
▲久しぶりの重荷を背負って、汗をダラダラと流して今宵のテン場に到着。テン場に到着したらまずはお酒を冷やすこと!沢水は冷たくてすぐにキンキンに冷えました。
▲翌朝3時半起床でバットレス取り付きへ。いつも四尾根を登攀する場合はbがリー大滝から取り付きますけど、今回はピラミッドフェースから取り付くのでc沢とd沢の間のリッジからアプローチ。
▲dガリー大滝の右横の凹角からスタートすることに。1ピッチ目はミッチーから。
▲2ピッチ目はほぼ歩き。3ピッチ目からいよいよスッキリとしたピラミッドフェースが始まります。4ピッチ目はⅤ級のクラックとフェース。なかなか悪いですけど何とか突破!
▲ピラミッドフェースを7ピッチ登って見慣れた景色の四尾根に合流。2ピッチ目の終了点付近に出ることが出来ました。そこから同時登攀でマッチ箱への懸垂ポイントへ到着。
▲マッチ箱のテラスから城塞ハング目指してまたまた同時登攀。それにしても蒼い空が美しい!
▲城塞ハングのチムニーは問題なく終わって四尾根の終了点のテラスへ。
▲四尾根のテラスで一息入れてから、中央稜目指して懸垂下降。中央稜ノーマルルートの1ピッチ目はcガリーから始まりますけど、あまりにも脆い&プロテクションも取れないので割愛。2ピッチ目のリンネからスタート。
▲中央稜1ピッチ目は私がハング下まで。核心のハング越えは中央稜が初めてと言うミッチーにお任せしました。脆い岩に四苦八苦しながらも豪快にハングを越えてクリア!
▲ハングを越えてリッジへ。リッジ登攀というのが気持ち良い。
▲中央稜4ピッチ登って、ロープをたたんで少し歩けば北岳山頂!最後が山頂というのがやっぱり素晴らしい。大勢の登山者で溢れる山頂ですけど、ミッチーと固い握手をして5月にも訪れた山頂標識の前で写真を一枚。
▲ミッチーの友人でもあるM君がいる肩ノ小屋に立ち寄りご挨拶。私は!?もちろん生ビールが販売されているのであれば呑まなくては!でも小さいカップで1000円とは・・・

5月にも訪れた北岳バットレスに、まさか4ヶ月後にまたもや訪れることになるとは。。。でも私にとっては念願であったピラミッドフェースから四尾根、中央稜とバットレスの中でもロングルートを登ることがで来て感無量。クライミングを始めてから早13年。今まで何度も登った北岳バットレス。最後に残っていたピラミッドフェースを登って一区切り付くことが出来ました。

同行してくれたミッチーにも感謝。いつも一緒に行ってくれて有り難うございます。また一緒に行きましょう!

by toshizo