2012年8月19日
子供の頃、家族で登った瑞牆山。
奇怪な岩々が、強く印象に残った山だった。
今までで4回も山頂(登山道)を踏んでいる大好きな山に、今度はクライミングで登るチャンスが来たのだ!
今回のパーティーは、最近、木曜日のノースウォールに集まるトシゾーさん、アカシさん、そしてスラブ・クラック好きなニールさんだ!
ニールさんはカナトコルートを一回登っているが、「あのルートだったらまた行ってもいい」と私たちのガイドをしてくれた。
また、「ランナウトrun outってどういう意味?」とニールさんに聞くと「run it out from last gearが短くなってrun outになったんだよ」と教えてくれ、勉強にもなる。
植樹祭駐車場に着き、荷物を背負って岩場を目指した。
アプローチは、きれいな森の中を登り歩く。
森をぬけ、急なガレを詰めていくと取り付きにに着く。
1時間半ぐらいの登りで、汗ダラダラだ。
私のザイルパートナーはトシゾーさん。
雪の鎌崩ぶりに組むのだが、フリークライミングのマルチでは初めてだ。
「あの恐ろしい鎌崩を越えたのだから、今日も何とかなる!」
1P目は私が、グレイド5,8。
フレークを使って、少しずつ登った後は、スラブが待っている。
5,8なのにちょっとドキドキした。
2P目はトシゾーさん。
カナトコルートの核心で、グレイドは5,10a(クラック)。
前日の雨で湿り気を帯びた花崗岩は、なんとなく滑る気がして、10aより難しいに違いない。
「このクラック浅くて手が決まらない!」と叫びながらトシゾーさんが苦しんでいた。
それでもテンションなしで叫び声と共に登りきった。
自分の番が来て、そんなに難しいの?と半信半疑で登りだしてみると・・・。
「あぁ・・・これは無理だ。」自分の限界を痛感した。
マルチピッチだからパンプするとマズイと思い、ゴボウで出だしを登った。
瑞牆のなかで簡単なルートなのだが、自分のレベルはそこまで達していないのか!?
気を取り直して、3P。
「そっちだよ」と樹林帯を指さしてニールさんがルートを教えてくれた。
なんとなくななめ左上に進み、
ちょっと開けた岩の上に出る。
4P、トシゾーさん、斜め右へリード。
「なんかトライカム使えそう」とトシゾーさんが言うので、新アイテムをトシゾーさんに使ってもらった。
しっかり効いてる!
楽しく登れるクラックの後は、
5P、私がリード。
チムニーのはずが、チムニーを通り越して、違うルートを行ってしまった。
チムニーじゃなくてトンネルだ!
でも探検気分で穴から飛び出た。
後ろから来るトシゾーさんが穴に入れるか心配したが、ギリギリ通過。
最終6P
スラブから頂へ、トシゾーさんがリード。
「最高だぜ!」
まさに、頂(いただき)!
しかし、ニールさん、楽しそうに登るなあ!
チムニーから抜け出るアカシさん!
ザックが挟まってアタフタしていた。
そして最後のスラブをアカシさんが登る。
クライミング歴4か月ととても思えない、いいクライミング姿だ。
ピークから下がった少し広いところでピクニック。
いい眺め!
やっぱ瑞牆はいい山だな。
帰りに大きなドームと、他にたくさんある難しいルートを見学してから、
下山した。