年末に広河原沢左俣にいきました

2018年12月26・27日に謎男さんとトコロで因縁の広河原沢左俣に行ってきました。というのも「見渡せば 雪も氷も なかりけり 腹立つ沢の 冬の夕暮」の広河原沢、あ~ザイル忘れたの広河原沢、ここに来ると何かが起こるのであった。

▼26日の日が変わるころ船山十字路に到着し、翌27日1時間寝坊して朝7時の出発。

▼広河原沢の二俣に到着。毎年暖冬で周囲の雪はこの程度でした。左奥に入っていきます。右が阿弥陀中央稜、左が御小屋尾根。今回は中央稜下山の予定。トレースがついている。

▼なめた氷が出てきました。ほっと一安心。今回はアイスクライミングになりそうです。

▼最初の5m程度の滝をフリーで登った。謎男さんから今シーズン初なんだからロープ出してほしかったなぁ、と言われた。いつものように様になっていないトコロの登り方である。

▼この滝は謎男さんがリード。我々には手ごろな滝で快適でした。でも、初アイスはスクリューの処理がつらい。

▼沢中の大きな岩を右へ避けてエイヤっと越えていきます。ちょっと悪かったのでためらわずザイルを使った。転げ落ちると下へ下へとなめた氷をずーっと滑っていきそうでした。

▼再びなめた滝が出てきます。赤いトコロが写っているのは、謎男さんがまめに写真を撮っていたためです。私が撮影したものはほんの少し。

▼ついに出てきたメインキャラ。二つある大滝の一つ目。うなだれているのは、俺こんなの登れないよ・・・と早くも弱気のせいか。それでもトライはしてみたが、まるっきりダメなので謎男さんにタッチ。

▼謎男さんが大奮闘の末抜けてくれました。この滝の処理に1時間ほどを費やした。

▲オレンジに光る、謎男さんのレーザーライト!ビレイしながら私を撮影していた。上がって歩き始めると「もう全部使い果たした、もうヘロヘロ」とか言っていた。

▼しばらくして向こうにもう一つの大滝が見えてきました。最後の大滝はつながっていません。

▲後姿の謎男さんです。彼のカメラで私が撮影したもの。私が彼のカメラで撮ると、必ず私の指が写っている、ということであるらしい。写真上部の黒い影は何を隠そう、別に隠す必要もないのだが、私の指である。

▼右の中央稜方面へトレースがついています。ここで終了して尾根に上がり下山します。

中央稜からの下山は2度目です。とはいえ前回はかなり早い段階で不明瞭になり懸垂で左俣に降りてしまいました。今回はトレースもあるから、と思っていましたがやはり不明瞭になり右の左俣に降りないように意識していたらどんどん左に寄っていく。1回行き詰って懸垂。その後も下りながらも左左に進んでいく、というか進むしかない。そうしたら、高速道路のようなトレースが出てきた。中央稜下山はそんなに使われていないだろうと思っていたが、よく踏まれていた。尾根には4区森林組合の境界見出標がある。それで歩いているようなのだ。これからこの尾根を使うときは思った以上に左だと意識して進めば高速道路に突き当たる、と考えて下ろう。

今回は久しぶりの登山だった。9月からまるっきり歩いていないうえにクライミングもさぼっていた。ということで、まぁとにかく登れてよかったなぁと思います。大滝を登ってくれた謎男さんに助けられました。

(トコロ)