安倍奥・北ん沢遡行

2009年8月9日

今年は梅雨明けが例年に無く遅く、なかなか沢に行けない・・・・
天気予報を当てにしても当たらず・・・
いつになったら梅雨が明けるんだーと思っていたら先週ようやく梅雨明けが!
しかし連日の雨で水量が多く、安倍川は連日濁流・・・
土曜日が絶好の沢日和でしたが、仕事で行けず。
以前から沢登りをやりたい!と言っていた今年のクライミング講習生Nくん、Tくん、嫁さん、NW同好会のSさんの5人で近場の沢「北ん沢」に行くことにしました。



今日は午後から天気が下り坂の予報。と言う事で市内を早めの6時出発。
中平の駐車場には7時前には到着し身支度して入渓!
沢沿いの林道終点まで歩き、最後の堰堤から沢に下り立ちます。
ここで早速ヒルのお出迎え!何故こんなにも安倍奥の沢はヒルが多くなってしまったのでしょう?
今回は下半身はタイツを履いているので吸われる事はないと安心していたら、
手首と首の2箇所を吸われてしまいました。全くヒルには困りものです。



う~ん、良い沢ですがやっぱり安倍奥の沢特有の鬱蒼とした暗さが・・・
天気も曇り空なので余計暗く感じさせます。
それでも良い感じの沢ですね。



小滝や深い淵も十分楽しませてくれます。今回はファイントラックの「フラッドラッシュ」を投入!
このタイツのお陰で、深い淵で腰までずぶ濡れになってもそれ程寒くなく助かりました。



Nくん、Tくんも初沢登りを楽しんでくれているようです。
今年のクライミング講習生の中でも20歳代と若くて、クライミングがとても上手い彼らなので、
登る事には問題無さそうです。と安心していると、Nくんが掴んだホールドが剥がれ、落下!!
怪我が無く安心しましたが、沢の岩は脆いので引くのではなく押しつけながら、確認しながら登ります。



ノーザイルでも登れそうな所でも、万が一を考えてザイルを出して登りました。
怪我をしてから後悔しても遅いですからね。
と、2年前に滝から落ちて痛い目にあったのは自分ですが・・・



今日はやっぱり水量が多い気がしますが、ホールドスタンスもあり問題ありません。



北ん沢一の大滝に到着しました。
この滝を登ろうか悩みますが、Sさんの「今日は水量が多いから止めよう」と言う事で巻く事にしました。



大滝を巻いて落ち口に下り立つと、目の前にひょんぐりの滝が!
この滝は素晴らしい!!
通常は巻くらしいのですが、時計を見るとまだ10時前!「ならこの滝を登っちゃおう!」と言う事で
嫁に巻いてもらい上からザイルを垂らしてもらい登る事にしました。
ちょっと全身ずぶ濡れになっちゃいますが、楽しい!!これぞ沢の楽しさ!



続く二段20mの滝も水量が多く難しそうに見えますが、ホールドがあり何とか行けそう・・・
またまた嫁に上からロープを垂らしてもらい、登りました。
水量が少なければリードで登ると楽しいと思いますが、濡れながらハーケンを打つのは
難しいですからね~嫁のお陰で今回は楽をさせて頂きました。



一段目の滝は何とか登れましたが、二段目の滝はむずい!と言うか登れませ~ん。で左に逃げました。
Tくんはやっぱり登るのが上手いですね~



Nくんは今回ワラジで参加。ワラジ姿もなかなか乙で良いですね。
でも一回きりの使い捨てじゃあ、もったいなさ過ぎるかも。
細かいスタンスに立つのも難しいみたいです。



もうそろそろ遡行終了に近づき・・・最後の遊び場が!
最初は腰までの深さの淵が、奥に行くほど深くなり、首まで水面が!
両手で壁を突っ張りながら登りました。
Tくんは両岸を使わず登ったので自分も!!と思いもう一度チャレンジしましたが、登れず・・・
手足の長さと体重差、若さに負けました・・・



そして最後の大滝!
途中まではホールドもあったので、登ってみますが、途中からツルツルでホールドも
なくなり、危険と判断しノーザイルでは止めました。



巻いて懸垂下降で下り、もう一度チャレンジ!
やっぱりロープがあると違いますね~ツルツルでイヤな所も、沢靴のフリクションを信じて踏み込み
楽々クリア。
ハーケンを打ちながら登ったら充実感満天だったかもしれません。



滝を登り終えるとここから沢は平坦になります。
このまま沢を詰めて八森山を目指しても良いですが、かなりの藪との事。
なのでここで遡行終了とし、お昼を食べてから下山する事にしました。
釣り好きのTくんはここで竿を出し、あっと言う間に2匹アマゴを釣り上げました。
ルアー釣りはなかなか難しいとの事。自分は釣りには全く興味はないので分かりませんが凄いですね~



下山はモノラック沿いに下り、振り払っても振り払っても這い上がってくるヒルに悩まされながら
林道に到着しました。
北ん沢は遡行時間5時間と短めの沢ですが、小滝、大滝、釜に淵の泳ぎと飽きさせない沢でした。
市内から1時間も掛からずに到着できるというのも魅力ですね。
でも体がムズムズするとヒルと勘違いしてしまうのは、暫く条件反射になりそうです・・・

今回初沢登りを体験したNくんTくんは沢登りを楽しめたようです。
彼らが会に入ってくれれば頼もしいですね。

投稿者・トシゾー