富士山

2009年8月25日(火)

M月、原D、M園、K川 報告 K川

8月22日に突然持ち上がった富士山への計画。
トレーニングもしていないし、まして2000mをこえると高度障害の出る身。
富士山登頂は5合目当りで前泊して体を慣らしていかないとゼッタイ無理!と思っていたが、まあ行ける所までと八合目を目標に参加を決める。
当日、寝坊 5時出のはずか4時57分に目が覚めて大慌て準備。15分遅れで出発。

富士山スカイラインの温度は13℃。
寒さ対策が甘かったと思うが「昼お天気だから気温があがるよ」との言葉にホッとする。
ウイークディにもかかわらず駐車場はほぼ満車。

7月に落石でキャッピングカーで眠っていた人が死んだ場所は大きな土嚢が積んであって山側は全て駐車禁止。

 富士宮口、歩き始めは思ったより歩きやすい。オンタデ、ヤナギラン、ツメクサ
。全く植物が無いのかと思っていたが、赤黒い山肌に緑の株のかたまりが点々とあって意外ときれい。
前日雨が降ったのか道が適度に湿っていて土埃も上がらない。

時折過ぎてゆくガスが日差しを遮って暑過ぎもせず、快調に登る。七合目で痛み止めを飲む。すれ違う下山者は冬のスキーウェアだったり、ヤッケを着ていたり、ご来光はずいぶん寒かったんだと推測された。

普段登っている山では見たことの無い様な服装や靴(ジョギングシューズ)、子供から外国人まで多種多様な人達が登っていて、改めて驚く。

よく事故が起きないものだ。S悟さんは歩き方のアドバイスをしながら、ペースが良かったのか、さしたるトラブルなくあっけなく目標の八合目に到着してしまった。

原Dさんが「頂上の小屋が見えるよ」と言う。
先を行くか迷う私とM園さんに昭悟さんがスペシャルドリンク「人参精」を飲ませてくれる。
「トモちゃん、今日逃したらこの次はこんないい天気と条件では登れないよ!」
そうだった私は雨女!まだ10時を過ぎたばかりだし、ここで下山はもったいない。
頼みの御殿場口へのトラバースルートは通行止めだし、登るしかない。

九合目で大休憩。雲海と青い空がすばらしい!S悟さんからひとり一人づつゼリーの配給を受けて気分はもう登頂!

九・五合目 M園さんが生あくびが出ると言う。眠気は高度障害の一つの症状だそうだ。さすがにここまで来ると呼吸が苦しい。少しづつ歩いて呼吸を整えて登る。

12時30分登山口から5時間で頂上着。浅間神社山頂奥宮鳥居前で記念撮影。M園さんと無事登頂を喜びあう。私にとっては初登頂だった。

頂上は広すぎてお鉢のふちと目の前の雲海しか見られず、写真に撮ると日本最高峰にいるとは思えない。荒野にいつ写真になりがっかり。やわらかな日差しとさわやかな風を受けて岩場に腰をおろし小一時間休憩。頂上バイオトイレは200円、手洗いはアルコールジェルが置いてあった。

御殿場コースから宝永火口経由で下山。ほどなくしてガスの中の下山となる。岩場もなく、歩きやすい。

トレランの若者団体に会う。七合九尺赤岩の小屋につく頃には霧も濃くなり、少し離れると前の人しか見えなくなる砂走館前でカッパを着る。宝永山の分岐に注意しながら、前を行く団体について砂走りを歩く、スニーカーの人達は歩きにくくて大変だなーと思う。

道が広い分、ガスの中では迷いやすい。宝永火山までの下りは、まるでザラメ状の雪道をザクザク歩いている様。気分よく歩けた。S悟さんが「落石に注意」と言うので見ると、左手斜面霧の中に大きな岩がたくさんうかびあがる。
思わず速度を早めた。火口ベンチで休憩、少し安堵する。周囲が見えないのが少し残念。16時30分登山口着。三時間で下山。

帰りにて天母の湯で汗を流し、筋肉をもみほぐす。翌日さしたる筋肉痛もなく。万々歳。頂上でカメラを落として壊れてしまい、すべってストックを片方曲げてしまったが、それを差し引いて余りあるよい山行であった。

メンバーに感謝!今まで富士山なんか「見る山で絶対登らない」と思っていたが次回は「コースをかえて登ってみてもいいかな」と思えた。