太刀岡山左岩稜 クライミングルート

10月11日(日)会員3名で「太刀岡山左岩稜 クライミングルート」に行ってきました。
このルートは Rock&Snow №43 に紹介され、先日会員のK夫妻がクライミングしたルートです。
ナイフリッジに立っているロケーションが素晴らしく、Kaさんの誘いでて行ってみようという事になりました。

以下は、トコロによる報告です。
幅8cmの美しいスカイ・リッジ「太刀岡山鋏岩左岩稜」
2009/10/11 参加者 オヤジ君、Taちゃん、トコロ
 このところ人気の太刀岡山鋏岩左岩稜に行ってきました。すでにトシゾー&Qちゃんが登っていまがあの写真とグレードを見るとつい行ってみたくなってしまいます。でもあのQちゃんの楽しそうな写真の印象で行くととんでもないことになってしまうことが分かった。あの記録、よ~く読むとトシゾーさんの苦労が偲ばれる記述になっていますな。では、詳細は竜爪に書くとして、簡単に報告します。
 会長にNPを借りたら、キャメの3が入っていてほっとしました。このルートにはこれが必要です。オヤジ君がもう1本持っていたので計2本。トポの通り取り付きは下部岩壁左端です。オヤジ君の気合いが入っていて本日リードです。ルートの核心は1P目。でも3Pまではクラックルート、楽ではありません。
1P 取付から数手もあれっていう感じけっこう微妙です。下部を右から上がったのですが、ピンが少ないのでクラックに気休めのカムを突っ込んでいました。途中、下が土のテラスがありそこから7m程のクラック。ここが核心です。オヤジ君は右足をクラック左足をフェースにおいてじりじりとカム2個でランニングをとって上がっていきました。私はセカンドなので気楽にレイバック、最後が抜けにくいので左の木の根をつかんだ。クラックの5.9は楽ではありません。
2P 右の凹角にあるチョックストーンが挟まったクラックを登る。その右にはフィンガークラックが平行している。こちらにカムをかける。レイバック気味に登り、チョックストーンに足を置くと楽になった。続いて正面の2m位のクラックを登ると思うのですが右にはずれてパス。
3P スクイズチムニー,体が入りそうで入らない。トシゾーさんが微妙な位置にピンがあると書いていますが確かに微妙。右のフェースにあり見落すと恐い。チムニーの左面を向いてカンテに手をかけて取付いたがそうするとハンガー方向に体を反転しなければならない。膝と足で両側に突っ張ったがずるりと滑り落ちそうであった。
4P以降 ここからはぐっとやさしくなる。ただピンは少ないので時々微妙になります。でも落ちるような所はありません。リッジはだんだん細くなり高度を上げます。天気がいいと青い空に向かっていくクライミングになる。最後にご褒美のような感じであの美しい幅8cmのスカイリッジを渡ります。岩は硬くて爽快。鋏岩の下でおしまい。おまけのような感じの9P目で天辺に上がります。オヤジ君と私は、鋏岩の天辺に登ったTaちゃんがあまりの爽快さに「世の者ども、女王様の下にひれ伏しなさい」と叫び出すことを恐れたのであった。
 下りは鋏岩の左に回ると裏手に一般道があります。途中あこがれの小山ロックを通過する。以前来た時はその美しさに魅了されたが、今回見ると汚れていて以前の印象はなかった。記憶の中では美化されてしまうのだろう。ぐるっと一回り見たが、唯一の10aルートは登れると思った。他は無理だな。