三度仕方なく御在所岳

8月30・31日、錫杖岳に行くはずが三度天気予報に負けて御在所岳に行くことになりました。HMD,OZ、忍者君とトコロの4名です。御在所はHMDさんのホームゲレンデ。HMDさんの車は順調に走って、四日市ICから日向小屋前のノ駐車場に着きます。今回は小屋泊。荷物を置いて、早速中尾根を目指します。

▼これが今回のお宿の日向小屋。豪雨の後立て替えられて新しい。

沢沿いに進んで1時間ほどで中尾根の取り付きに到着。中尾根は一の壁の右側にあって中尾根バットレスのさらに右になります。顕著なオフウィズスが1P目。ちょっとアプローチが悪かった。アプローチから本日OZさん、ちょっと不調。

▼アプローチはほとんどが沢沿いでしたが、終わりの方はこんなところを登っていきます。

▼これが中尾根バットレス。有名にしてなかなか登れないカリフォルニアドリーミングがある。

▼1Pを登るHMDさん。朝、最初のクライミングは体が慣れていないためつらいものがある。順調に登っていきます。この後、背中のザックが挟まると窮屈になると考え、ザイルでザックを引き上げました。

▼ザックを引き上げて身軽になって1P終了。

▼2Pめは短くて簡単に終わってしまい、これは3Pめのテラス。この中尾根のルートはテラスが広くて安定しているため、安心してビレイができます。リードはなんと忍者君。ビレイはHMDさん。写真はOZさん。

▼先行はセカンドで登るHMDさん。ザックを背負って3Pを行くトコロ。難しくはないのですがぬめってホールが悪かった。先行組のリード忍者君の会心のクライミングであった。

3Pの終了点から懸垂下降でテラスに下ります。ここからがいよいよ核心のピッチです。私(トコロ)が懸垂の準備をしていると、HMDさんが鐙を使ってハングの乗越しをしていました。壁の下がざっくりと崩れて大ハングになっている。鐙の最上段に乗り薄いホールドを頼りに抜けていく。HMDさん、なんでもありのクライミングで見事に突破した。ブラボーの声が出た。おかげでみんな登れます。
▼力一杯のクライミングの末一休みするHMDさん。ご苦労様でした、恩にきます。

▼セカンドであがる忍者君。あぶみとHMDさんセットのお助けシュリンゲがたれていて、ぐっと楽になった。

▼私もここからはセカンド。セカンドなので、なるべく自力突破。結構ホールドが細かい。

▼ここを越えると、中尾根はおしまいの5Pめ。

懸垂下降で降りて右に進み4P目のテラスで全員そろい下山しました。夜は快適な小屋でおいしいご飯とHMDさんご提供のビールと忍者君の語りにOZさんが突っ込みをいれげらげら笑ってから眠りに入りました。忍者君はデング熱にかかったことがあるとか農鳥岳には女神が舞い降りるとか語っていました。

▼翌日は一の壁。朝一発目は、忍者君がいきます。

▼HMDさんに乗せられてというべきかはめられてというべきか、珍しいⅥ級ルートを登った。

というわけで一の壁を登って昼ごろ下山開始。温泉によって帰りました。3週続けて天気予報に負けて行き先変更の日帰りクライミングとなりました。