日程の方はコーチと講習生の都合で、3グループに分かれて行われることになりました。
今回(7月19~20日)は、その1グループめ。
OZWさん、HTさん2名のコーチに、講習生はHSGさんと私(M下)、計4人のパーティです。
▲いつもより遅めの7時半に静岡を出発。
台風一過で天気は晴れ。一見山日和ですが、富士山には傘雲かかってたんですよね~。
予報では、八ヶ岳は「晴れのち夕方から雨降り」との事でしたので、今日のキャンプ地「赤岳鉱泉」に着くまで何とか降らないで~と天に祈ります。
美濃戸山荘を越えたあたりから雲行きがだんだん怪しくなり、願い叶わず早くも雨が降り出した。
皆、急いでカッパを着こみ、ずぶ濡れになりながら「赤岳鉱泉」に着いたのは13時頃でした。
▲全員でまずやることは、寝床確保ですね。
雨降りのテント設営は気が滅入るのですが、大勢いると案外楽しいものです。
各自テント内にマットを敷いて寝床を無事確保すれば、次やる事といったら飲むしかないでしょう!
じつは今回、「ザックの荷物を軽量化する」という理由?で、OZWさんから「夕飯は小屋を利用。夕食代2,000円どうでしょう?」という事前連絡をもらっていた。
「にせんえん・・・山小屋価格だなー」と内心思いつつも了解し、予約をお願いしていたが、出てきたもの見てビックリ!
▲じゃ~んこちら、リゾートホテルではなく、山小屋でこのメニュー!
テント泊でも食事を用意してくれる小屋ってなかなか無いと思いますよ。絶対夕飯おススメ!
それに外は雨降りだったので、尚良かった。
うまい肉を食い、満腹になって幸せな気分で、シュラフに潜り込むことができました。
OZWさん、あざ~っす。
▲翌朝・・・
山側はガスガス、下界は青空が見えてますが、また午後から崩れるという予報・・・
▲各自支度を済ませて5時過ぎに出発。一般道からロープを越えて、大同心沢を登るルートに入ります。
▲大同心の基部へ向かう急登の尾根を登るご一行。雨あがりなので結構滑ります。
▲ガスで覆われた大同心が見えてきました。
▲そして小同心、こちらもガスの中。しかし・・・なんか幻想的です。
▲大同心の基部より上を見上げる。2パーティーが取り付いていました。
草付を登れば、小同心の取付基部に到着します。
既に先行パーティーが取り付いていましたが、1パーティーのみで待ちはありませんでした。
予定通り、コーチのHTさんリードにセカンドHSGさん組。そして私リードに、コーチのOZWさんセカンドで、クライムオン。
登り始めはピナクルにシュリンゲ巻いてランニング、その上にハーケンがありました。
1P目の終了点のペツルのハンガーは、一番左のボルトが緩んでいました。
本チャンの醍醐味は、何といっても、このゾクゾクする高度感じゃ~ないでしょうか?
この先のチムニーを抜け、小ハングを乗り越えると終了点のテラスがあります。
易しいと言っても、何が起こるかわからないのが本チャンルートですね。
念願だった「小同心クラック」を、全ピッチリードで登らさせていただきました。
ここから横岳山頂直下まではコンテ歩き、そして山頂までは、Ⅲ級レベルの岩登りとなります。
さっきのような岩ポロリも無いとは限らないので、油断は禁物です。
そして、無事山頂へ!!OZWさんとガッチリ握手。
やっぱり本チャンは「山に登ったー」という充実感、達成感がありますね。
HTさんHSGさんのパーティーを山頂で待っていると・・・・
一瞬ですが、ブロッケン現象を拝むことができました。
この日、東海、関東・甲信越は梅雨明けとなったそうな・・・いよいよ夏本番です。

▲見ているのはこの景色。手前のカップルがなんか微笑ましい。
若くて可愛らしい山ガールさんに挨拶されて、おじさん達もニコニコ顔。
風はさわやか、暑くも無く寒くも無く、そんなに混んでいる訳でもなく、気持ちの良い稜線歩きでした。
濡れていたテントも十分乾いたし、次のグループもまた使うので綺麗にたたんで撤収。
山は晴天に限ります。
お陰様で、帰りは雨に降られず済みましたが、赤岳山荘や美濃戸口は、とにかくアブがうっとおしかった。
14時に美濃戸口の駐車場に着き、途中小淵沢の温泉で汗を流し静岡へ帰りました。
2グループ、3グループの講習生の皆さん、「小同心クラック」楽しんできてくださいね。