2011年2月19日
安倍奥・七段ノ沢の氷瀑にtoshizo&ベテランE籐さんで行ってきました。
七段ノ沢と言えば、過去ここから滑落して遭難者が出たなどの話も聞くほどの険悪な沢で有名です。
でも冬期になると、ここの氷瀑は素晴らしいとのこと!初登されたアイスクライミングの師匠でもあるMさんやカッチンさんの話でお聞きしては居ましたが、近年の暖冬でもうこの沢に氷瀑が現れることはないと思っていましたが、1月下旬頃からの寒気で今シーズンはもしかして登れるかも!?と期待はしていましたが、自分は2月上旬から中旬までタスマニア行き・・・もう駄目かな~と思いもありましたが、地元ならダメ元で行って、駄目なら温泉入って帰ればいいや!と言うことで行ってきました。
▲先週末はだいぶ冷え込み梅ヶ島でも積雪があるほどだったようですが、木曜~金曜日の暖かい雨でだいぶ雪も溶けたようです。
七段ノ沢滝もこれじゃあ無理かな~と諦め半分でゲート前に車を駐めて、いざ入渓!
七段ノ沢F1に到着しましたが、氷はやっぱり半分は崩壊してしまっていました。
でも左側半分は何とか登れそう?と、上部を見ると滝の落ち口付近に氷がない!?
と言うことはリードでのクライミングは無理と判断し、手前から高巻くことにしましたが・・・
▲この高巻きが意外としんどい!急登で藪がうざったいこと!
あとからMさんに聞いた所、上部に出るには奥のルンゼを詰めるとか・・・
▲途中に現れる壁を乗り越すのも大変!
▲1時間ほどの高巻きでヘトヘト。だいぶ上部に追いやられてしまいましたが、おかげで七段沢全景を見ることが出来ました。
なんて素晴らしい滝!氷瀑は残念ながら溶けてしまい登ることは出来ませんでしたが、こんな素晴らしい滝が地元にあるなんて驚きでした。
▲F1落ち口には初登された時のリングボルトが残置されていました。このうち1本はMさんが打ったとのこと!
初登されたのは1984年2月11日、12日、19日の3日間。何とこの日はちょうど27年前!その頃Mさんは33才!?「俺のバリバリの頃はなぁ~!」の頃ですね!
▲さすがにボロボロサビサビのリングボルトを支点にして懸垂下降することは怖かったので、木で懸垂下降しました。上部から写真を1枚。
▲トップロープをセットして、登りましたがやっぱり上部はシャワークライミング!?
ずぶ濡れになりながらも氷は意外としっかりしており、上部は垂直で楽しい!
ベテランE籐さんも1本登りました。
E籐さんは若い頃アイガー北壁やグランドジョラス北壁を登られたことのある凄い方です。
何と今年で68才!そのお歳でアイスクライミングをやられるなんて、バイタリティーに圧倒されてしまいます。
▲自分もトップロープで2本登って終了としました。
完全氷結していればもっと楽しめたでしょう!次回氷瀑が現れるのは何年後?何十年後になるか分かりませんが、また是非登ってみたいと思いました。
夏に沢登りに来るのも良いかな~
もちろん梅ヶ島温泉にゆっくり入って帰途に付きました。やっぱり地元って近くて良いですね~