日向山、ガンガノ沢アイスクライミング

日本列島にようやく大寒波がきて、雪がなかった山々は雪化粧し、やっと冬らしくなってきましたね。標高が低い日向山の沢も、この寒さならそろそろ氷瀑しているのでは?・・・ということで、1月14日は、月末定例クライミングの下見を兼ねて、会の皆さんと日向山のガンガノ沢へ、アイスクライミングに行ってきました!

メンバは、トコロ会長、ETOさん、NSGさん、そして新人のIDくんと私、モリッシーの5人。IDくんは昨年12月に山岳会に入会したばかりで、なんとアイスが会のデビューということだ!
おまけに24という若さ!おかげさまで、山岳会の平均年齢もぐ~~~んと下がったのかな?


さてさて・・・その当日、


静岡を遅め(NSGさん寝坊)に出たので、尾白川林道に着いたのが9時半過ぎ。
尾白川林道は、もちろん雪タイヤじゃないと上がれませんが、今日はNSGさんのディフェンダー号なので余裕しゃくしゃく。

林道は日向山登山口の手前で閉鎖しています。

注意:ゲート前は車はMAX4台程度しか置けません。また満車になるとUターンできる場所がありません。

今日は、強烈な西高東低の気圧配置なので山は荒れている。
前方にあるであろう甲斐駒も、ホワイトアウトの中。

しんしんと雪がちらつく尾白川林道を1時間ほど歩き、錦滝登山道の入口となる東屋へ。小さなカモシカさんもお目見え。親とはぐれたのかな~?


その錦滝(F1)の状態。じゃーじゃー水が落ちて、とても登れる状況ではありません。
東屋から登攀準備をして入山。









こちらは、本命だったF2。残念ながらまだまだ未発達で左右の氷が繋がっていません。
仕方なく、右岸を大高巻きしF2を越える・・・も、この高巻きでだいぶ時間をロスってしまいました。










沢筋に戻ると、やがて二俣となり、左俣に入ると雰囲気がガラッと変わった!


「お~凍っているではないか~」
しかしそれは表面上だけ、足元の岩の下もまだ水が流れて凍結していない。
足をボチャンさせないよう、雪を払いながら慎重に歩きます。

IDくんは何もかもが初めてなので、危険個所はロープを出して通過。










そして、右岸壁側に大きな氷瀑のスラブが!高さは20mくらい。
これが「シークレット大滝」だということだ。
沢(ルンゼ)というより、上の岩から染み出した地下水がスラブ岩を流れて氷瀑しているから、岩一面が氷のスラブです・・・まるでスケートリンク?


壁の右側が立っているようにも見えるが、ところどころ岩も露出している。

時間はすでに13時半過ぎ、15時過ぎには下山を開始しないといけないので、
早速、特攻隊長NSGさんがリードで登り、トップロープを張った。


そして、新人のIDくん。初めてアックスを振るときはドキドキだよね。
離陸に苦労しましたが、ETOさんの指導でなんとか離陸。真ん中で力尽きてしまったが、とてもガッツがある青年です。

どんどん経験すれば直ぐうまくなって、私なんかを軽く追い抜いてしまう事でしょう!

「まだまだ若い物には負けられん!」

・・・と言ったかどうかはわかりませんが、ベテランETOさんとリード中のトコロ会長。
ETOさんは、すごい勢いですたすたと登ってしまった・・・流石!

綺麗なスラブなので、アイスゲレンデとしては練習にもってこいの滝です。
2本のトップロープをそれぞれ登って結局時間切れとなり、15時半に下山開始。


F2は右岸側を懸垂し降りました。
IDくんは初めての懸垂下降なので、半マストでビレイ確保して降ろしました。
F2の氷瀑は朝見たよりも、なんとなく発達していたので、もしかしたら来週末あたりは
いけるかも?

いやらしい、トラバース道を抜け、16時半に無事東屋まで戻りました。
暗くなる前にたどり着け良かった。
IDくんにとっては、何もかもが初体験の冒険的な1日だったことでしょう・・・。

今月末の会山行クライミングは、ここガンガノ沢ですが、F2はどうなっているか?
それもまた楽しみです。
                                      by もりっしー