阿弥陀南稜、広河原沢第3ルンゼ

この3連休は、1泊2日で戸台川流域へアイスクライミングに行く予定が、中日がよりによって傘マーク(T_T)!
仕方なく予定を変更して、日帰りで行ける阿弥陀の広河原沢へ行ってきました。

今回のメンバは、トコロ会長、リュウ、YJMさん、そして私の4人。
YJMさんは今回がアイスデビューだ!って、私もまだ3回目の若葉ですが・・・
今シーズン、アックスとスクリューを手に入れたリュウは、今回初リードで広河原沢の3ルンゼを登ると意気込んでいるが、さてどうなるか?

前日深夜、
船山十字路のゲート前に到着し、この日はテント張って寝るだけ。

「5時起床、6時出発ね」と、トコロ会長が言っていたにもかかわらず、5時を過ぎても誰も起きようとせず、全員寝坊して結局、予定の出発時間を20分遅れで出発。
前方に阿弥陀岳。気温はそこそこ低いけど、この冬も雪無いですね~。

右俣(本谷)へ入るとようやく雪化粧となり、アイゼン着用してコチンコチンに凍った沢をしばらく歩いていく。
氷の中は所々水が流れているので、踏み抜かないよう注意が必要だ。

やがて最初のナメ滝が現れ、ピックの刺さり具合を確かめながらフリーで登っていく。
YJMさんにとっても、いきなりバーティカルな滝じゃなくて良かったかも。

 

二つ目の滝も階段状で易しい。

途中、岩の隙間をほふく前進するところもあり。アックス決めないとズルリと滑り落ちてしまいます。

その後もしばらくナメナメが続く。しかしナメてかかると痛い目にあう。慎重にフリーで突破。

両岸が狭まったゴルジュのようなところ。雪崩でも起きようが一発ですが、雪ないので心配なし。


 
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フリーでも登って行けそうな5m滝ですが、ここはリュウがスクリューを打つ練習ということで、ロープ出した。

 
初アイスのYJMさん、ここまで落ちることなく順調に登ってきた。

第3ルンゼ出合到着。
正面に綺麗な氷瀑があって先行者が見えるが、そちらは第2ルンゼ側。
入口が狭い右俣が第3ルンゼ、知らないと第2ルンゼ側に吸い込まれそうです。

出合から少し登っていくと、2段の滝が見えてきた。ここもロープ出しました。難しい滝もなく、このまま稜線に出てしまうのか?と思いきや・・・

目に前にはバーティカルな氷瀑が!最後の最後に核心か?
先行パーティーが苦戦してなかなか上がっていかず、ここで1時間近くも待たされ体が冷え切ってしまった。

先行パーティーがやっと抜け、果敢にもリュウがリードで登った・・・が、やはり中間から上がバーティカルで、おまけにBDのスクリューがなかなか入らず苦戦。で、腕がパンプしてしまいテンション。
一度ロワーダウンして、トコロ会長からペツルのレーザースピードライトを借りると、これが一発でスルスルと入り、リュウは「このスクリューだったらノーテンで抜けられたのに~」と、ショックを受けていた。

結局、核心を抜けるのに1時間半も費やしてしまいますた・・・。
核心の滝で、へろへろになりながら無事全員抜けると、稜線がすぐそこに。

えっちらほっちら雪のルンゼを登っていくと、見覚えある針金が!
思惑通り、P3ルンゼの直下に出ることができました~
って、トコロ会長は過去2回も登ってるから、ここまで迷いうこともありませんでしたが・・・。

リュウとYJMさんも、P3基部に無事到着。

トラバース道も夏山とほとんど変わらない。

そして稜線へ。あの核心の滝をもっと早く抜けられたら、阿弥陀の山頂へ行けたんですが、時間もすでに14時過ぎ、予定通り南稜を下って下山。

 
手を振るトコロ会長。
そして信号機のようなアッシも撮ってもらいました。

今日の稜線は穏やか山日和ですが、明日は天気下り坂なのだ。

阿弥陀P3の壁を見上げる。いっぱい草出てますね。

前方は権現岳。

スキーのゲレンデのような青ナギ。ここから右斜面の林の中に入って降下。

暗くなる前には無事、船山十字路のゲートに到着。いや~楽しかった。
アイスクライミングと山登りが兼ね揃えたアルパインルートは、本当に充実感がありますね。
皆さん、お疲れさまでした!

By もりっしー