りんどう例山行『燕岳』

燕岳登山報告【平成21年9月21日(月)~22日(火)】
りんどう:S、T
☆メンバー 10名

興津バイパスから52号線に入って直ぐの、八木間のセブンイレブンで早朝5時半AS車と合流して、
りんどう9月例山行「燕岳」に出発した。

燕岳は山の貴婦人と称えられていますが、昨年個人山行で登った時、燕山荘周辺から見たすばらしい
景色をまた、仲間と一緒に味わいたく、この登山を計画しました。
9月の5連休の真ん中だったので、登山口の中房温泉駐車場や道路側も満杯で、駐車場所を探すのに
時間が掛かり、予定より約30分遅れの10時50分頃登山開始となった。
燕山荘までは、ひたすらの登りで、約40分~1時間間隔で休憩ベンチが設けられてある。
天気は快晴とは言えなかったが、青空が広がっていて、合戦小屋を通り過ぎたあたりから、
山の上の紅葉が目に映るようになって来た。

登山口から上りの連続で、この辺りまで来ると紅葉や眼下に見える山々の雄大な景色で、
疲れを忘れさせてくれるほどです。登山道側に見える山のブルーベリー?や野いちごなど時々口に含み
ながらの味わいのある楽しい登りでした。
宿泊小屋の燕山荘に16時頃着いた。夕食には少し時間もあり、槍ガ岳や穂高連峰が見渡せる天気だっ
たので、大天井岳方面の稜線を、一枚余分にヤッケなどを羽織り、少し歩いて見ることにした。

白く雪を湛えたような花崗岩の砂上の表面には、這松の緑と 強風のため低く這いつくばった
ダケガンバの紅葉がジュウタンを敷き詰めたような景観を作っていた。
まさに此処ならではのすばらしい眺めだ。

ほぼ正面側の遠くに槍ガ岳の鉾先が雲海に突き出ている幻想的な姿が見え、右側には名前の由来の通り、
つばめが羽根を広げて空に向かって飛んでいる燕岳の雄大な姿を見せてくれました。

夕食はグループごとで、一番最後の7時半からでしたが、山小屋とは思えない食事と、オーナによる
アルペンホルンの演奏が聴けて、一層の山の醍醐味を、感じさせてくれました。
次の日 御来光を見るため5時起床、空は曇っていたが、日が出る少し前に雲が切れて数分だが
仰ぎ見ることが出来幸運でした。

朝食を早めに済ませ、ザックを小屋を置き6時過ぎ頂上を目ざした。
頂上はガスがかかっていて、何も見えない、皆で写真を撮り頂上を後にしようとした時に、
ガスが晴れてきた“ついているな!”、周りの山々がハッキリと見えて来た。写真を撮り直し、
皆満足して下山した。
途中 楽器(ウクレレの少し大き目)を持って登って来る方とすれ違った時、我々仲間の一人が声を
掛けたところ、親しく答えていただき、その場で一曲ヒロウしてくれる事になった。
何と言ううれしい偶然か、この燕岳の頂上付近の稜線上で、加藤文太郎(孤高の人、新田次郎作)の
曲が聴かれるなんて、なんと幸せな仲間達だろー・・・・。

又 途中で雷鳥にも出会い、すばらしいひとときを体験した。
小屋に戻り、ザックを整理して、小屋のスタッフさんのシャッターに全員でおさまり、燕山荘を
8時少し前に下山した。
燕山荘を出る時は霧で、濡れるほどではないが、その霧も直ぐ無くなり、周りの紅葉が目に付く様に
なった。

下りは、足を痛めない様に注意し、中房温泉下山口には11時頃全員無事に降りてきた。
帰りは、有明荘で2
日間の汗を流し、M和さん達が探してくれた、安曇野の雰囲気のよい本格的な
ソバ処で信州ソバを食べ、お腹も、気持ちも満足した燕岳登山でした。
これもメンバー全員の協力のおかげです、ありがとうございました。

それにしても、燕岳にはどうして若い女性登山者が多いのだろうー?・・・・。
誰かが言った、「インターネット上での、日本で一番人気のある山だと」。
以上