海抜0m企画第二弾; 田子の浦白色灯台~富士山往復マラニック112kmの旅

鏑木毅氏プロデュース 富士山一周のUTMt-Fuji 166km / 90km が期日延長された。

3・11の影響直下は無理がないことだと思うが、内心ホットしたところがある。
なので7月24日に単独、”巡礼の道”村山古道80kmをトライしてみた。
そして今回は112kmであるが大丈夫か?!
願いは、一つ。
星に届くだろうか。

8月6日 午後6時 出発前の一時の集合写真(前列右から4番目) 

今日の午前中は、静岡市内にて山岳レースの整備事業としてボランティア参加。
何km走ったのだろうか??
森林組合にコースの下草刈りや倒木処理を依頼する為にも、ルートの確立の為に印付けが必要となり、
有志の連中でコ-スに入りました。  午前中であがらせて頂き身支度をして吉原駅に向かうも・・・・・・
しかし田子の浦港と言うのは、最寄りの駅からバスもタクシーも無くて、受付時間の15分前に駅に到着、
結局、そこから走って行くハメになった。(タメ息!)

スタート直後は、トレイル&ロードの殺気だったぁ~雰囲気は無く、

本当にマラソンぽいピクニックのマラニック状態で気分も高揚していますが、なんせ長い!
富士宮浅間神社までの登りが15km たかだか15kmかも知れないが、
路を知らないと言うのは恐ろしいもので距離感が掴めないで、
人に訊ねたり、そうして夕闇のお祭・縁日の富士宮浅間神社にやってきた。
1時間45分で、まぁまぁいけるか?!
参拝を済ませ、湧玉池の滔々たる水流で面の皮を洗い出直す覚悟で出発する。
この後がいけなかった!!
コンビニが三軒立て続けに現れて、一件事に時間を費やすし、
何と言っても、漆黒の闇の中を6秒以内に落ちる雷、滝の様な雨に心が折れそうになる。
足元は9%の勾配のスカイラインは川と化す、足元を掬う。
暗闇に中に現れる車にとっても、ランナーは危ない存在だったろう。
あぁrrrrrrrrrrrr疲れた、冷たい、腹へった、眠い!
突然、スカイライン料金所に現れた有志の方々のボランティア エイド。
生まれて初めて心のこもった豪華で手作りの食事。
思わず30分以上はたむろしてしまった様な気がする。 しかし、行かねばならない。
雨の中、再出発するが、標高500m~2000mまでの間は雷なのに、突然、雲の上にはぴーっかん。
走行中は何度も自衛隊の輸送隊が脇を追い抜いて行く。
五合目が既に寒いこと! 寒い事このうえない。 体脂肪率一桁の自分にとっては。
直ぐに歩き出してしまったが、横・後ろから若い団体が足並み宜しく付いて来るので
元気の良い大学パーティだなーと思ったら迷彩服の連中だった。 
寒いし、低血糖気味なので、着替えが無い自分は食事を済ませて、
自衛隊の連中に先に行ってもらうことにする。
(でも彼らはしっかり休憩するので途中でパス)
気を取り直して12時間後の早朝6時、気温は概に3℃位 風強し!
八合目の木の鳥居を過ぎ過ぎ、九合目に差し掛かっていたけど、
低体温症候群が現われだして、濡れた軍手&靴下の指先が痺れて感覚が無い。
この段階で二回目の心が折れた気がする。 時間が止まる。
 後は、時間を気にせず何とかゴールまでの道のりを何とか埋めていきたい。
 そんな風におもっていた様な節がある。(でも勿体ない!頑張れば時間内に行けた。
結局、レストも多かったし、動けなくなった方の救護依頼もあって止まったし、
『会の♂に顔色悪いと胡散臭く言われたけど、お前やってみろ!!、と言いたかったよ~✩』
時間にシビアな戦いを挑んで無かったせいもあってか、
折り返しの料金条跡で気持ちは終わっていた、だ・け・ど・ゴール間は埋めたかった。
なので、此処から頑張ろうと思い、富士宮浅間神社へ4時55分着。
無理を承知で田子の浦の灯台を目指して7時15分。
自分なりに頑張った気がする。
独り残された灯台で一日を振り返ろうとするが意識が遠のくだけで止めた!
此処から、歩いて何キロか分らないが、富士駅まで歩いて戻ることにする。
なんせタクシーなんていないから、歩くしかない。
24時間オーバー、だけども、次年度はキッチリとリベンジだな!!!
結局、一昼夜、寝ずに走って・・・・
芋な自分が開花する手立てを一生懸命に準備しなくてはいけないかな。
悔やんでもしょうがないが・・・・
未熟な自分を来年のチャレンジまでには導いてあげたいと・・・・。
※山頂は1℃に5mの風。  
風雨で濡れた体に150mは続くエスカレーター渋滞は地獄そのもの!
低体温症候群対策抜きでは、完終は無理が有りますので着替を背負う事。
※装備品に、着替え、コースの綿密な読み、どれも欠けていました。≪反省≫
24時間往復、0m~富士山マラニック無理では無い!
写真提供: 呼びかけ人萩田様   (エントリー66名 出走者56名 完走者23名 時間外完走者4名)
 
8/6 18:00 海抜ゼロメートルの田子ノ浦白灯台の前を56人のランナーが元気よくスタート。
        果たして何人が制限時間24時間以内にゴールできるか?
 
標高2400メートルの富士宮口新五合目まで約50kmをひたすら上り・・・
新五合目から富士登山・・・山頂の剣が峰まで約6kmを登る。3200メートルを越すと空気が
薄く、平地とは別世界。高山病でスピードが落ちる人もいる。
 
山頂の剣が峰に到着したら、田子ノ浦から汲んできた海水を山頂の石碑の下に掛け
ここまで来たことに感謝して、ふたたび・・・新五合目まで約6kmを下山・・・
 
新五合目から・・・ゴールの田子ノ浦までが約50km、ここからが試練の道である。
徹夜で走り、登り、下山で疲れきった身体、疲れきった脚での50kmはとてつもなく長く感じる。
ここが完走の境目である。
新五合目でリタイヤする人、ゴールを目指したが途中でリタイヤする人・・・
最後まであきらめずにゴールする人・・・最後はみんなそれぞれ自分との闘いである。
 
こうした厳しさをのり越えて
8/7 18:00までに23人がゴールしました。(完走率41%)
       感動 感動です。
   みんな最高な笑顔でした。最高な達成感!!! よく帰ってきた、完走おめでとう。
   そして
   制限時間を過ぎてもあきらめずにゴールした方も何人かおりました。
   9回連続完走の方も1人おりました。
 
今年は
途中雨には降られましたが、全体的に天候に恵まれたことと
毎年ご来光を見る登山客で9合目から渋滞が始まりますが、今年はマイカー規制と震災の
影響で外国人観光客が少なくほとんど渋滞がなかったことにより完走率がよかったのでは。
 
いづれにしても
ゼロメートルから富士山頂を24時間以内で往復することはものすごく・・・厳しい、厳しい
この厳しさは参加した人しかわからない。
 
みごと完走できたら・・・日本一の感動ものです。そしてまた挑戦、完走、感動したい。
残念ながら完走できなくても・・・挑戦したことの勇気がすばらしい。
                   悔しくてこのまま終わることができなくて、来年もう一度
                   挑戦しようと、たいがいの人はそう思うらしい。
 
富士山頂往復マラニックは・・・そんな不思議な魅力ある大会だと思います。
                   やっぱり
                   富士山は偉大です。感謝・感謝です。
 
萩田さまメール文より。