静岡労山8月例山行 仙丈ヶ岳

大平山荘から登山道へ入るとひんやりした風が迎えてくれた。足元にマルバダケブキ、ハクサンフクロウなど高山植物を見ながら登りが続く。
 
静岡労山8月例山行 仙丈岳
 
日 時: 2013.8.17(土)~18(日)仙丈小屋、(泊)
参加者: B道、T中、N中、M月、S本、E藤、H口、Y田、M上、S村
行 程: 17日(土)
     5:30新東名清水インター52号線ローソンに集合→ 8:00伊那インター        → 8:35戸台口着 9:20発 臨時バス→10:10大平山荘
       → 11:30昼食 → 12:30雪渓にて休憩 → 14:00馬の背ヒュッテ       → 先発隊14:30仙丈小屋着→ 後発隊15:00仙丈小屋着
 
       18日(日)
     6:30小屋発 → 7:00仙丈岳 → 7:20小仙丈岳→ 9:15大滝の頭       → 10:40北沢峠 → 11:50戸台口、仙流荘にて入浴、昼食
       → 13:00伊那食品工業見学 → 15:00現地解散
 
大平山荘から登山道へ入るとひんやりした風が迎えてくれた。足元にマルバダケブキ,
ハクサンフロウなど高山植物を見ながら登りが続く。森林を抜けるとそこは藪沢カール、厚さ5~6メートルはあるかと思われる雪渓が断続的に続く。早めの昼食を済ませ、雪渓から流れ落ちるせせらぎの水音を聞きながらひたすら登る。2600mを過ぎたあたりから報告者は足が思うように前に出なくなり、馬の背ヒュッテに到着したのは予定時刻をかなりオーバーしていた。リーダー馬道さんの判断で先発隊として野中さん、杉本さんの二人が仙丈小屋へ出発した。残り8人はここで休憩をとり、這い松をかき分けながら稜線へ出る。先発隊は14:30仙丈小屋着。後発隊は15:00同小屋着。夕食までのひと時は、大自然をバックにビールで乾杯! 話に花が咲いた。夕食後は全員7:30の消灯を待たずに就寝した。
 翌朝、小屋を出発して間もなく雷鳥の親子に出会い、ほほえましい光景に皆は目を奪われた。仙丈岳山頂(3033m)に立つと、眼下に大仙丈カールが雄大に広がり、手前に北岳、雲海の向こうに富士山を見る事が出来た。ここで全員そろって記念写真撮影。つづいて小仙丈岳山頂を経て小仙丈カールではブロッケン現象に出会い、虹や映像が現れるたびに歓声があがり、写真を撮ったり、皆はしばし足をとめた。
 大滝の頭からは森林の中に入り、ひたすら下って北沢峠へ急ぐ。ここから臨時バスに乗車、戸台口へと向かう。途中のビューポイント毎に運転手さんの機転で停車、車窓から甲斐駒ケ岳、鋸山、ヒヨドリバナに集まるアサギマダラの姿などを楽しむ事ができた。
戸台口に到着後、仙流荘にて入浴、昼食。馬道さんの発案によりカンテンパパで有名な
伊那食品工業(株)を見学に行く。広大な土地の中に工場、売店、野草園、ハーブガーデンなどがあり、おりから夏休みともあって沢山の人で賑わっていた。高台に位置する美術館からは、さきほど降りてきた仙丈岳の全容を見渡す事ができ、感激もひとしおであった。
 このようにして無事今回の山行は終了し、現地解散ののち銘々静岡に帰って行った。
 みなさんありがとうございました。
                         報告: M上