月末クライミング湯河原幕岩

先月からはじめた月末クライミング、今月は湯河原幕岩に行ってきました。
10月からつきの最後の土曜日か日曜日を使って、日帰りのゲレンデ・クライミングに行こうということで月末クライミングというものをはじめました。前回の城山に続いての幕岩!TBさん、HMDさん、TNKさん、H男さん、トコロと清水労山からNSGさんが参加して6名で行ってきました。
行き先は茅ヶ崎ロック。点在する岩の中から桃源郷へ。最初はフック船長10a、とけいワニ10cでした。とけいワニには歯が立たずあえなく沈みました。
次に隣の岩に行ってアブラカタブラ10aとゼルダ11a。10aは皆さん何らかの方法でトップアウトしました。ゼルダはTBさんが果敢にトライ、善戦しました。私は歯が立ちませんでした。
最後はアリババの岩場でアリババ10b、Var.10a。傾斜のあるフェースを登りましたが10aの方を何とかクリアし、10bを最後に登って終わりました。
アブラカタブに挑むHMDさん。
 
アブラカタブラ・ゼルダの前のTBさん、HMDさん
 
アリババ10bに挑むNSGさんとビレイのH男さん
 さて、行ったメンバーはこの4月からクライミングを始めたのですが、今回の壁は難しかったようです。8か9位のグレードを考えていたのですが、幕岩は混みます。講習会風のパーティなどでやさしいところが使われてしまい10a以上のグレード。厳しいだろうなぁ、と思ったらやっぱりでした。朝一のフック船長は短いけれど細かい。外岩初めてのNSGさんがリードで抜けたのはすばらしい!彼女は腕力がないものの、H男さんより30kg位軽いのではなかろうか。この違いは大きい。で、皆さん何とか登ったというのは、我が労山の場合いかなる手段を用いてもと同じ意味である。
 アブラカタブラが、この日最もやさしいルートでした。フック船長より長いけれどホールドが大きめで登りやすい。時々右のカンテを使う方もいましたが、皆さんクリアできました。隣のゼルダにTBさんは何度もトライしていましたが11aは簡単ではありません。私も何度かやってみましたが歯が立たず腕だけが疲れた。
 思うように登れなかった上に腕も疲れてきたので最後はやさしいところをと考えシンデレラフェイスのどこかにしようと思ったら、HMDさんがこっち空きましたよと言う。行ってみたのがアリババでした。壁を見てこれは強敵だぞと思ったら、HMDさんは登らせる体勢に入っている。決して登る体勢ではないのが恐ろしい。仕方ないので取り付いたらはじめは簡単、2本目をかけてからが難しくなった。傾斜があってカチばかりで疲れた指がツルっと滑って落ちた!仕方ないのでVar.の10aを登ってトップロープにした。こちらも今日の3本の10aでは最も強敵だった。皆さんにトライしてもらったがルート外のクラックや木を使うこととなった。リードでは落ちたが、トップロープでの2回目の10bはあっさり登れてほっとしながら回収してきた。
 帰りに桃源郷の岩場を見てきた。4~5年位前に来たとき登ったルートの前を通った。そのころはグレードなどあまり気にしていなかったが、夕暮れ時10b、夕飯時10bとわかった。つまりその時から登れるグレードに進歩がない、というわけだ。ガクッ!TNKさんは帰りに今日はもうちょっと登れると思ったんだけど・・・と嘆いていた。HRDさんは俺はあそこに足がのっても上がれない、何か問題があるのだろうかとぼやいていた。クライミングを始めたころ私は「若者が3ヶ月でできるようになることが年よりは3年かかる」と言われた。そのとおりです、なかなかうまくなるものではありません。ということもあって、二人の嘆きを聞きながら「ふん、そうそう簡単に登られちゃあかなわんわ」と私は思っていたのだった。それから、登れるグレードに進歩がないと書きはしましたが、少しずつとはいえうまくなっていると感じています。若者のようなスピードではないですがね。結論は11はまだまだ遠いなぁ、今日も結構楽しかったなぁ、といったところです。(トコロ)