剱岳・源次郎尾根 20140503-05(後)

剱岳 源次郎尾根 (後編)

さて、いよいよ源次郎尾根のアタック日です。天気はどうでしょうか!?
長い1日になりそうなので、早朝4時前に出発です!!

 
▲ まだ暗い中、ヘッデン点けて剱沢雪渓をひたすら下ります。
皆歩くのが速い。 下りは足のストロークで決まるので、私は遅い。(忍者)
▲ 明るくなった空が雪渓に反射して美しい!!
 
▲ 源次郎尾根です。今回は支稜ルートではなく、ルンゼルートから取付きます。
 
▲ その取付きに向かうクライマーたち。
やはり人気がありますね~、懸垂下降が渋滞しそうで心配です。
 
▲ 5:10 自分たちのパーティもルンゼに取付きます。
 
▲ 難しい雪稜ではありませんが、距離が長いため、シンドイです。。
それに部分的に腐った雪もあるので、疲れてくると緊張します。
 
と、そのとき上から、「ラクッ!!」の声が。。
ふと見上げると何かが落ちてくる。
ん!? なんとクライマー2人がもんどりうって滑落してきた!!
自分の横を過ぎるときにはかなりのスピードでモノのように落ちていった。。
 
(1名が滑落し、それを止めようとして二人とも滑落した模様)
(雪陵はフリーソロと同じような状況なのでミスは許されません)
 
大丈夫だろうか、助けに行くべきか、いろんなことが頭をよぎる。
幸い、下に多くのクライマーがいるので大丈夫だろう。
ここからのクライムダウンも大変だし、二次災害になる可能性もある。
 
幸い自分たちの登っている延長線上ではなかったのでよかったが、
同じ列でいたら巻き添えをくらっただろう。
 
いきなりショッキングな事故を目撃してしまったため、妙に緊張をあおられることに。
他人のルートラインを登らないのが非常に重要だと思いました。天邪鬼の私は、あまりトレースされていない且つアイゼン前爪が良く効く凸ルートを登っていました。彼らは2m横の凹部ルートラインをかなりの速度と迫力で滑落していきました。(◎_◎;):(忍者)
 
▲ 6:10 ルンゼに取付いて1時間。だいぶ登ってきた。もう少しでルンゼを抜けられそうだ。
 
▲ ルンゼを抜け、Ⅰ峰へ向けて雪稜を登る。
 
▲ Ⅰ峰はまだまだ遠い。山のスケールが大きく感じる。
 
 
▲ 結構な急登! しかも雪が腐っている部分もあるので緊張を強いられます。
 落ちたら数百m下まで滑落です。恐ろし~!! 個人的にはここが一番緊張しました。
個人的には、夕方サンダルで小屋前で夕日を見ていた時、雪面カチカチで雷鳥沢に向けて緩やかな斜面になっていて、ここで滑るとピッケル無いし、そのままずるずると滑りそうで止める手段がない。緊張しました。でもやはり一番緊張するのは自宅の階段でした。(◎_◎;)隠者
 
▲ 先ほどの滑落事故のものと思われる、救助ヘリが到着。
他でも事故があったと思われ、これ以降、ヘリが度々上空を旋回していた。
 
▲ 7:30 ようやくⅠ峰尾根へ到着。
 
▲ Ⅰ峰からナイフエッジの下降。アイゼンを引っかけないように慎重に下りる。
 
▲ Ⅱ峰への登りもキツそう。。
 
▲ 楽ではありませんが、トレースがあったので思ったよりスムーズに登れました。
 
▲ 7:50 Ⅱ峰到着。振り返ればⅠ峰のトレースが見えます。
 
▲ 八ツ峰のパノラマ。いつかチャレンジしたい。
 
▲ 懸垂下降ポイントへ向かいます。
 
▲ 8:30 Ⅱ峰の懸垂下降ポイントで前パーティに追いつく。しばし待ちである。
でも、思っていたより混んでなくてよかった。
懸垂下降ポイントに取付く為に写真中央のかなり急な岩場を下りますが、ここはバランス要注意です。
"(-""-)"(忍者)
 
▲ 振り返るとこんな感じ。まさにナイフエッジ。
 
 ▲ 約25mの懸垂下降。50mのダブルロープを使いました。
 
▲ 9:40 懸垂下降終了。待ちもあったが、結局1時間以上もかかった。。
 
 ▲ あとは剱山頂めざして雪稜を登るのみ。しかし、まだまだ遠いな~
 
▲ 昨日とは打って変わって、快晴、微風の好天。写真もバッチリ撮影できてVeryGood!!
▲ 10:30 剱岳山頂へ到着!! 
最後はあっけない感じでしたが、快晴微風の好天で、景色は最高!!!
後立山連峰をバックに記念撮影。
約6時間半で山頂に到着。登りの核心は取付ルンゼ登攀でした。(^O^)/
 
▲ 11:10 名残惜しいですが下山します。下りは別山尾根を使います。

”カニのヨコバイ”の上部。プレートがあった。
2010年の秋はひどく渋滞していて、人偽的な落石もあり、その時の方が危険を感じた。(◎_◎;)忍者
 
 ▲ ”カニのヨコバイ”通過中。
冬季は”カニのヨコバイ”を上り下りともに使うのでタイミングが悪いと混みます。
 
▲ ”カニのヨコバイ”下部。
 
▲ あの尾根を越えて行きます。
 
▲ ときおり急な斜面があるので、下山も油断はできません。
 
▲ 剱沢を挟んで、別山、剱御前。まだまだ先は長い。。
 
▲ 傾斜のキツい前剱。一般ルートとはいえ、なかなか厳しい。
 
▲ 14:00 剣山荘が見えてきた。
剣山荘に下る斜面でここぞとばかりに尻セードをした。振り返ると皆歩いている。ガキは私だけか(-"-)忍者
 
▲ 剣山荘を過ぎ、今朝下った剱沢を登ります。
傾斜は緩いけど、とにかく長い。こんなに下ったかな~と思うほど長い。。
 
▲ 15:30 やっと剱御前小舎に到着。 約12時間行動でした。
疲れましたが、とにかく無事でなによりでした。
 
▲ 6:30 荷物をまとめて出発。
最終日は立山を経由して帰るつもりでしたが、天気が下り坂のため、室堂へ直行です。
小屋から出ての数分はかなりの強風で体が振られました。ナイフリッジだったら耐風姿勢手前待機。
 

▲ おっと、ここが初日にルートを見失った場所。
晴れてればなんてことはない場所である。
しかし、山のスケールが大きく、起伏もそれなりにあるので、ホワイトアウト状態では危険ですね。
奥の斜面を左側へ行くのが正しいルートだが、右の斜面を登ったと思われる。
 

▲ 地獄谷付近は硫黄で黄色く染まっており、硫黄臭のガスに喉をやられます。
温泉の匂い~いいねえ~
 

▲ ミクリガ池。わずかに水面?が出ています。
 
▲ 8:00 雨に降られる前に室堂へ到着。
 

 

 

 
▲ トロリーバス → ロープウェイ → ケーブルカー → トロリーバスと乗継、10:00に扇沢着。
下界は雨が降っていました。早めに下山して正解でした。
帰りに大町温泉入浴、鴨せいろを食し、大町山岳博物館見学し、さらに八ヶ岳PAでチャーシュー麺を食すと白馬主稜登攀の帰路のクライミング仲間と偶然遭遇。故か珍しく運転中疲れが出てO澤さんと運転交代しながら無事静岡へ。めでたし。めでたし。m(__)m 来年は八ツ嶺にいきたいなあ・・忍者より

初日、最終日は残念な天気でしたが、アタック日はこの上ない天気の中、
剱岳の山頂に立つことができ、素晴らしい景色を撮影することもできました。
滑落事故との遭遇というアクシデントはありましたが、全員無事に帰ってこれてなによりでした。
忍者君他、一緒に行った皆さんお疲れ様でした!!
(報告者;O澤)

滑落した方はその後・・
忍者君情報によりますと、幸い2名の方とも軽傷だったようです。
あの距離を滑落して軽傷だったのはラッキーとしか言いようがありません。
岩にぶつかっていたらダメージは大きかったでしょう。