1月月末クライミング「八ヶ岳アイス」

2023年1月28~29日

今年最初の月末クライミングは、コージン幹事でアイスクライミングへ!
当初は「御在所」を予定していましたが、1月中旬が暖かった影響で御在所の氷瀑は溶けて落ちてしまったのだとか?
それに加えて四日市では記録的な大雪が降り、結局転進先は「八ヶ岳」に落ち着きました。


名古屋から4WDのエクストレイルでやってきたハマさんとコージンとは、小淵沢の道の駅で合流し、美濃戸口からチェーンをつけて、一気に林道を駆け抜けて無事、美濃戸の駐車場へ。
林道を歩くか?車で行くか?では大違い!ハマさん、あざっす!


重い荷物にヒーコラしつつ、2時間ほどで「赤岳鉱泉」へと到着。上空は青空ですが、稜線は風ビュンビュンで御覧の通り。名物のアイスキャンディーは、結構大盛況なのね~!


そのアイスキャンディーの目の前に本日の寝床となるテントを張って、早速「大同心大滝」へ向かうべく、大同心沢へと入っていくも・・・ナント!踏み跡が無い!?
もしかして、大滝は貸し切り??


でもって、トレースがないという事は、案の定、膝高~腰高のラッセルに!
トシゾーさんとコージン&私の3人で交代交代ラッセルしつつも、なかなか大滝へと近づけなーい!


それでも何とか「大同心大滝」の基部へと到着!おーこれは凄い!
基部のビレーポイントを平らに均して、早速トシゾーさんがクライムオン!
登りやすそうな中央ラインを無難?に登っていきましたが、バーチカルな上部の氷の表面はボコボコらしく「スクリューが打ちづらい」との事。


「怖え~」を連呼するも、そこを何とかするのがトシゾーさん、無事ノーテン・トップアウト、流石!
アイスのリードって、ほんと恐怖心との戦いなのよね~。


なので私モリッシーは、もちろん安心&快適トップロープで。久しぶりのアイスということで、何となく体が力んで登りがぎこちないし、腕も直ぐパンプして早速テンション!
何度か休憩を入れつつも、無事トップアウトはできましたが、もうこれ一本やってヘロヘロに・・・


「今日は、大同心大滝をリードします!」なーんて豪語していたコージンも、バーチカルな大滝にビビッて?トップロープで。
トップロープで良いから、もっとアイスの登りを練習しないとだね!って、人のこと言えませんが・・・


氷瀑のあるところって、だいたい日陰でメチャメチャ寒いのですが、今日は西日が当たってポカポカ陽気になり、暖かくなったのが救いでした。やっぱ、陽ざしを受けながらのアイスって良いね~。


予約していた小屋の夕飯が17時からという事もあり、結局、各自1本づつ登ったところで時間切れとなり、撤収する事に。


小屋まで戻れば、すっかり天気も良くなってこの景色。赤岳や大同心&小同心も、西日を受けて良い感じです。


テント場に戻って登攀具を片づけて、小屋に入って早速ディナー会場へ。
今日は毎度のステーキでした!コロナ過前よりも値上がりしてしまいましたが、赤岳鉱泉はテント泊でも夕飯の予約ができるっつうのが良いですね~!
食後のあとは、たまたまいらっしゃっていた、あつた労山の山ちゃんとも一緒になり、山の話題を肴に今宵も呑んだくれに。。。

<2日目>
昨晩は、あまり吞みが少なかったせいか?眠りは浅く、寒くて何度か目を覚ましました。隣で寝ていたトシゾーさんも「ちょっと呑みが足りなかった」らしく、夜中に3回もトイレに行ったのだとか・・・?
酒は多すぎてもダメだし、少なすぎても良くないね~と、お互い反省。。。
って、そんなふうに思っちゃうところが、呑兵衛の証?


さて2日目は、昨日リード練習ができなかったコージンのリクエストで、ジョウゴ沢にある「ナイヤガラの滝」へ行くことに。先ず落差10m近くあるF2はノーロープで突破して、平坦な沢床を、もくもくと歩いていくと・・・


先行パーティーに追いついてしまいました。どうやらノートレースで、更なる先行パーティーは、この先いない模様・・・ってことは、私たちは二番手?


カチコチに凍ったゴルジュに入ると、早速見えてくるのが「乙女の滝」。


「乙女の滝」を通り過ぎると、左俣と本谷の出合で、その上の左俣はナメの廊下が続きます。
まるでハイキングへでも行くように、その廊下をストックで登っていくトシゾーさん。


まあ滑落でもしたら、下まで落ちていくかも?


そのナメナメを登っていけば、目的の「ナイヤガラの滝」へと到着。途中で先行パーティーを追い抜いたので、一番着です。
一番右側が3級程度?で優しそうですが、真ん中の凹角ラインは4級程度?と言うことで、そのラインを私とコージンとで登ってみる事に。


ジャンケンポンで私に勝ったコージンが、まず最初にリードで取りつくも、フィフィでアックス・テンションしながらスクリューを打ってますし!それって、リード練習にならないんじゃないの~??
一番左のラインはトシゾーさんがリードで登って、続いてセカンドライフ?のハマさんはトップロープで。


コージンが時間をかけてトップアウトしたので、指先を温めて私リードの番。
無難にノーテン・トップアウトはしましたが、やっぱりリードは怖いっす!
今の私にとっては、これくらいの高さが、リード練習するのにちょうど良いのかも?
まだ少し登りたい感はありましたが、私は1本だけリードで登って終了しました。


気が付けばガスガスも消えて、御覧の景色に!
それにしてもアイスクライミングって、陽が射すのと射さないのでは、体の暖かさが全くの大違い。


お昼前に赤岳鉱泉へと無事戻り、テント撤収&昼休憩して下山しました。
こんなにも天気が良いと、アルパインルートを登って冬の稜線にも行ってみたいな~と思っちゃいますが、各自リード練習もできたし、良しとしましょう。

地球温暖化によって、アイスクライミングができる期間も場所も年々少なくなってきていますが、またチャンスあれば、冬の八ツへ訪れてみたいですね!
会の皆さんも是非、アイスクライミングにチャレンジしてみては如何でしょう!(お金はかかりますが) by モリッシー