富士山須走 「幻の滝」ハイキング

富士山須走 「幻の滝」ハイキング
S介 S子 S臣 (文)H男
 
予定していた山行が延期となった。二日前の起き掛けにひらめいた。この機会にしかないチャンス、幻の滝に行くことにした。もう一つ、山小屋のキノコそばの魅力。
5月12日(土)朝7時、静岡市発。小山町砂走り登山口へ一路。五合目に近くなるほど天候が怪しくなってきた。9時ころ霧の五合目着。広い駐車場に車が20台くらいとツアー大型バスが1台あった。山小屋2軒、客引きが盛ん。
 
 
幻の滝は気温が上がる午後の方がいいとのことで、まずは小富士へ。このハイキングコースはよく踏まれていて、ほぼ横ばい。木の根に気を付けて20分位、小富士到着。樹林帯の中にここだけ砂礫の丘になっている。山中湖方面の景色が見え始めた。おととしこのメンバーで行った杓子山も見えた。本日はのんびりしたハイクなので、座って菓子など食べているうちケルンを作ろうという話になって、石を集め立派なものを作った。富士が現れるチャンスを狙って完成記念写真。しかし形あるもの何時かは壊れるね。
 
戻り、神社を通り六合目を目指した。富士山の雄姿を見たい。陽も出てきて時々頂上がすぐそこに見える。スノーボーやスキーの黒い人影がある。岳樺が薄くなって残雪が出てきて富士山の登場。真っ青な空の中に白雪をまとった雄大な姿。しばらく眺め入って時もよし、下山。
12過ぎ、待望のS臣氏推薦のキノコそば。キノコが多種類たっぷりと入って1000円なり。ここのおかみさんはお料理研究家とか。山椒の若芽天ぷらも風味があった。そしてスイーツとティーもサービスしてくれた。
ここのトイレは有料200円。しかし食事をしたのでここも無料になった。どんなトイレかとカメラを持って入ったが、見かけは普通のトイレだった。
 
 
 
頃よし。幻の滝へ。上の駐車場を横切り、歩きにくい火山礫の道を20分。ひと尾根越えると滝の音が聞こえてきた。雪解けの水量は豊富そう。そのうち雪の沢が出現し解けた合間に見えた、幻の滝が。堂々とした小滝がしぶきをあげて出現。その上は沢の清流のようになってこれも滝の部類かな。まあ、見るものは見た。靄の中で記念写真。この滝は二週間くらいで消えてしまうそうだ。
そして、帰りは車を止めて「グランドキャニオン」と言われている浸食の激しい谷の散策。アメリカに行かずともここで味わえる。富士山の噴火が何回もあってそのたびに層ができ、それが美しい。残念ながら規制で谷底には入れず、木の間越しに見る。薄暗く写真を撮ることができなかった。
今回は汗も出ないのに温泉入浴。裾野市運動公園近くの市営温泉、400円だった。