2014年5月  富士山雪上訓練 指導E K、M、H、N

 
 
もう雪も終わりかと思われる524日・25日富士山でEさんの雪上訓練を受けた。
24日の土曜日、まあ快晴。新五合目駐車場のすぐ下の雪がたくさんある急坂で行った。雪山滑落、危険個所の通過、よくある事故を最小限に留める訓練。未然の対策はもちろんだが、そのような状態に遭遇してしまった場合どうしてその場で対処通過するか。①ピッケルとザイル・カラビナで安全を確保するいくつかの方法。 ②急坂を一気に下りるグリセードの方法。 ③雪を滑り落ち、素早く滑落停止を行う。 ④突然滑落した人のザイルショックの強さ体験 ⑤ピッケルを支点とした場合のザイルの摩擦力体感、等々。
 
 

一通り終わったところで駐車場に上がった。ここでまた突然Kさんの500mlビールのお出ましだ。よくまあ持ってきてくれる。ちゃんと雪に埋め冷やしてある。夕日に染まる下界を眺めながら、うまい!寒くない。駐車場にテントを張り談話と夕食の準備だ。大きいテントなので5人入っても楽だ。
 
 
 
25日朝6時、富士山登頂開始。今頃は朝早くから明るいからいい。雪面直登。アイゼンなし。すぐ体が熱くなる。前後はスキーやスノーボーを持った人で純然たる登山者は1割もいない。傾斜がきつくなってきたところでアイゼン着用。行き先が丸見え、単純な登山でどれくらい登ったか振り返らなければ見当がつかない。1時間、2時間、3時間。八合目の小屋が見え、だんだん戦意がなくなってきた。小屋へトラバース。濃い霧が出て怪しくなってきた。頂上はすぐそこに見えているがもう止めた。

 
帰りはEさんが雪の状態を見て夏道沿いに直降。Mさんは尻セイドー。でもザイルで確保していないとすべり落ちて行ってしまう。それぞれ楽しみながら降りた。