28日の朝,優雅な朝食から1日が始まります。
おっっっっっっっっ
今日は,岩間ルンゼを目指します。
岩間ルンゼのF1は,先行パーティが取り付いていました。
話を聞くと,上も全然凍っていないとのこと。
それならということで,刃渡り沢というアイスルートがあるらしいという情報をもとに,林道をそのまま進みます。
途中,トンネルがあったりして,川口浩探検隊の気分です。
早速,トンネルの中に入ると,,,,,,
なんと,巨大な氷の雫がありました。
まるで,地面からニョキっと氷の妖精が頭を出しているようです!!
自然の神秘です!!!!
しばし感動しつつも,先を急ぎます。
林道も終点となり,左の山を見ると,
多分,真ん中あたりに見えるのが,双翼の滝なのでしょう。
しっかりと,凍っています。
しかし,こちらから谷を下りてまた登ることになるのでとても時間がかかりそうです。
残念ですが,林道を戻り,平田ルンゼを目指すことにします。
帰りも,またあのトンネルを通るので,氷の妖精に会うことができます。
さっき通った時には,忍者くん以外の3人で感動していたので,帰りは忍者くんに自然の神秘を教えてあげようと思いワクワクしてトンネルに入ると,
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あれ?
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うぅ?
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・
おっ
おっ
おっ
おっ
おっ
おっ
おっっっっ
おっっっっっ
おっっっっっっ
おっっっっっっっ
おっっっっっっっっ
折れてるっっ〜〜〜〜〜!!!
だっ 誰ダァ〜〜〜〜〜〜 折っ〜〜た〜〜の〜〜〜は〜〜〜!!
ドミノ倒しを人が作っていると、つい倒したくなる。将棋倒しも、つい作った本人が倒す前に手を入れたくなる。まるで、純粋?な子供の心を持った方のいたずらかな。この氷柱を倒すという甘い誘惑にはそうそう抗しきれません。人でなければ世の中には不思議なこともあるものです。氷柱がいつのまにか倒れる。うーん、これは、日向山のXファイルとしてしまっておきましょう。犯人及び原因は来年までには私が捜してみせます。
[ 往生際の悪い言い訳をする忍者君より ( ̄▽ ̄) ]
心に深い傷を負いながらも,先を急ぎます。
(こんなことなら、俺が氷柱を折るんだったとの後悔の傷・・あああ折りたかった・・と思うのはよくわかります。)
今日の目的を忘れてはいけません。
平田ルンゼです!!
平田ルンゼの入り口は,倒木が多くしかも下の滝は凍っていないので沢をどんどん登り,ようやく滝が凍っている場所に懸垂で降ります。
早速,1ピッチ目をリードします。
ナメと小滝が連続しています。
手持ちのスクリューがなくなるまで登り,氷の棚のところでピッチを切ります。
2ピッチ目も小さな滝を越し少し歩くと滝が二手に分かれています。
左はナメで上の木に懸垂用の残置カラビナがありますが,本流は右のようです。
急いで,忍者くんに登ってきてもらい3ピッチ目を登ります。
上の写真では,3ピッチ目のスタート付近。
50mいっぱいまで登ると,その30m先に小滝が見えその左斜面に大きな垂直な氷の壁が見えます。
なんとか,後2ピッチ登りたかったのですが,時間切れ。
残念です。
でも,考えてみれば凍っていることすら奇跡のような感じ。
しかも,3ピッチですがアイスルートも登ることができました。
おいしい食事と温泉と氷。
この3つを楽しめた2日間でした。
私たちのような初心者に優しいルートだと思いますので,またみんなで行きましょう。