本来はヒュッテ大槍に泊まって、田淵行男デザインのおしゃれな手ぬぐいを買うのが山行の目的でした。しかし雨で土曜日の歩行は困難…。最近クライミングに傾倒していて山に登ってなかったので、諦めきれず、アリサと相談して日帰りで行くことに。
7/1㈯23:30新穂高温泉の無料駐車場を出発。駐車している車はポツポツ。
ヘッデンをつけてナイトハイク開始。夜間の歩行は苦手。眠いし景色も見えず、ヘッデンの明かりを頼りにただ黙々と歩く…苦行です。
出発の直前まで結構な量の雨が降っていたため、沢は増水していて、渡渉が緊張する。
白出沢で難儀して帰りもここを通るのか、と少し思いやられる。
滝谷出合の架橋も流されていないか心配していましたが、問題なく通過。
増水の渡渉に非防水の登山靴で臨むアリサには恐れ入る。
案の定、早速水浸しになりこれからの長時間を濡れた靴で歩くことに…
槍平小屋を過ぎ4時過ぎごろ夜が明けてきて周りの様子が見えてきた。
少しやる気がでる。
2時間ほど進むと槍ヶ岳山荘が見えてくる。
初見なので近いように見えますがそんなことはなかった。
ここから仙丈乗越へ。眠気に襲われペースダウン。
お花畑をノロノロ進む。
やっと稜線に出てここでお花畑は終わり岩稜帯が始まる。
相変わらず小屋は見えているけどまだまだ着かない。
一時間ほどあるき、やっと小屋へ到着。
アリサのお腹の調子が悪くなり、長めの休憩。
東鎌尾根にヒュッテ大槍が見える。
手ぬぐいが諦めきれず往復して買ってこようかとも思いましたが、近いように見えて多分遠いのでやめました。いつかのんびり小屋泊で訪れたい。
先日の雨のせいか、混むといわれる槍ヶ岳がとても空いていて、静かで快適(^o^)
この日はヘリの荷揚げ日で、間近でヘリが何度も飛ぶ。
アリサの調子が回復してきたので山頂へ向かう。
槍ヶ岳と言えば直下の岩場と梯子が有名で、どんなものかとドキドキしていましたが、あっけなく終わってしまいました。
山頂は先客一名、ほぼ貸切の山頂と360°快晴の北アルプスの景色をぜいたくに堪能。
もっと山頂からの景色を楽しみたかったですが、帰りのことも考えそろそろ下山。
またあの長い距離を歩くと思うと憂鬱。
下山は来た道をそそくさと降りて、さっさと温泉に入りたいな…なんて思っていましたが、やはり長い。
登りは暗い中を黙々と歩いてきたので特に感じませんでしたが、明るい中を下山は下れども下れども道が続く。
日帰りトレラン勢にどんどん抜かれ、自分たちの亀っぷりにがっかりするも、アプリをみると標準コースタイムだったので安心。
沢の水量は帰りにはかなり減っていて渡渉が楽々。
特に、行きに難儀した白出沢は水が一滴もなくカラカラに干からびていて驚く。
白出沢を過ぎてからは、最後まで林道を歩き。
ここも長く、疲れた足に堪える。
駐車場に16:30に到着。
行動時間は17時間。
今回は久々の登山。いきなりボリューム満点で疲れましたが、久しぶりに登山の楽しさと苦しさを両方味わって非常に充実したものとなりました。
ユータ