安倍奥・黒ん沢遡行

2009年5月31日

行こう行こうと計画をしつつ、天候に恵まれずなかなか行けなかった沢登りにようやく今シーズン初の沢登りに行く事が出来ました!
昨年もこの時期に計画はしていたものの雨模様で行けずじまいだった記憶があります。
今回一緒に行ったGさんは1年前に沢道具を購入したのに一度も沢に行けなかった経緯があり、今回は満を持して沢に同行出来ました。
本当は日向山ヤチキ沢に行こうと計画していましたが、土曜日の天気予報で北杜市30%だった降水確率がいきなり70%に上がってしまった為、急遽地元の沢「安倍奥・黒ん沢」に行く事にしました。



やっぱり地元の沢は近くて良いですね~自宅から1時間も掛からずに林道終点に到着出来ました。
さあ!ここから身支度をして出発するぞ!と意気込んでいると足下にウニョウニョ!?
ヒッェ~「ヒル!」です。
4年前に訪れた時はこの黒ん沢にはヒルはいませんでしたが、ここまで生息範囲が
拡大しているとは・・・
近づいてくる何匹ものヒルを振り払いながら、沢に突入。



林道から沢に降り立つと、4年前の記憶では鬱蒼として暗かった沢のイメージでしたが、
朝日が差し込みなかなか綺麗な渓相です。
久しぶりの沢に気分が高揚します。



何て素晴らしい淵でしょう!この透き通る水辺に感動!4年前に訪れた時は初沢登りだった為、
登る事に一生懸命で沢の様子をじっくり味合う事が出来なかったので、今回改めて感動です。



小滝を乗り越えて、最初の大滝に到着しました。
以前もこの滝の右岸を巻いて行った記憶があります。
ここからいくつかの滝は登れないので暫く高巻きが続きます。



綺麗な釜を持った滝を登る事にしました。
フリーでも行けそうですが、落ちたら釜に頭までドボンの為、
嫁に巻いてもらいトップロープを垂らしてもらいました。



ホールドもガバで登る事には問題ありませんが、水が冷たい!!
ホールドを取りに水流の中に手を突っ込むと手が痛くて掴んでられません!
それでもザイルで確保してもらっているので安心して登る事が出来ました。



ちょっと難しい小滝も楽しんで登れます。初沢登りのGさんもかなり楽しんでいました。
やっぱり沢登りは滝を登る事が醍醐味ですね~



深い所は壁をへつって進みます。落ちたら最悪ですが、深い釜なので怪我をする事はないので
気が楽ですね。



4年前の写真と見比べるとやっぱり水量が多いですね~
でもよく見るとホールドはバッチリあるように見えます。
なので、この滝はフリーで登る事にしました。



この水流の中、ハーケンを打ちながら登っていたら手がかじかんで体力も消耗してしまいます。
ハーケンを打つかどうか、高巻くかどうかの見極めが大切ですね。
やっぱりクライミングの技術が上がっているからでしょうか、全員この滝はフリーで問題なく
越すことが出来ました。



さあ!この黒ん沢の名物「七ツ釜」に到着~!!
この七ツ釜を見る為にここまで沢を遡行してきたようなもの。
この素晴らしいナメに感動です!
七ツ釜をバックに写真を一枚。



七ツ釜はナメ滝の連続なので、滝を直登する事は出来ません。右岸から釜沿いに巻いて釜を眺めます。
この素晴らしい自然の造形物に感動!真夏ならば釜の中に入って泳ぎたいですね。



苔むした岩肌に、ヒメレンゲが可愛らしい小さな黄色い花を咲かせていました。
沢での可憐な花に心癒されます。



あっと言う間に浅間原からの登山道が沢を横切っている4段50mのF16手前に到着。
ここで早めのお昼にして、F16を登り帰る事にしました。
フリーでも問題なく登れますが、時間もある為久しぶりにハーケンを打つ練習をしました。
細かいリスを見つけて打ち込むのはやっぱり難しいですね~
それでもなんとかハーケンが歌ってくれ利いてくれました。
懸垂下降して降りた途端パラパラと小雨が・・・
駆け足で降りて、林道に無事到着!
スパッツを剥がせばヒルが何匹も付いていました・・・
下渡まで来たので、孫佐島のコンヤ温泉に入り、汗を流して帰途に着きました。

久しぶりでしたが、やっぱり沢は良い!!!
今回青空快晴とは行きませんでしたが、それでも満足した遡行が出来ました。
沢登りは登攀有り、藪漕ぎ有りと体力がいる登り方ですが、沢の渓相の素晴らしさを知ってしまったら止められません!
次回はどこに行こうかな~と考えていたらGさんが「関の沢でしょう!」と希望しましたが、ヒルが・・・沢やはヒル如きに負けてられないですかね?

投稿者・トシゾー