剱岳・源次郎尾根 20140503-05(前)

剱岳 源次郎尾根 (前編)
忍者君、そして会員外の方々と源次郎尾根に行ってきました。
自分は昨年、馬場島から池ノ谷に行きましたが、室堂から行くのは初めて。
剱岳本峰へ行ったこともないので、観光気分満々で扇沢から室堂を目指します。
 
▲ 8:30 すでに通常の駐車場は満車のため、臨時駐車場に回される。
この日の天気予報は晴れのち雨。この快晴があそこまで急変するとは予想だにできなかった。。
 
▲ 飛び石GWだったためか、観光客、登山客、スキー客、ごちゃまぜで混んでます。。
トロリーバスもケーブルカーもロープウェイもすべて座れません。。
 
▲ 11:30 室堂着。
忍者君は高所順応が必要とのことで、観光モードで「雪の大谷」ウォーキング。
このときの壁の高さは最高約14m。
 
▲ 12:50 混みこみの室堂を剱御前小舎を目指し出発。すでに天気が怪しくなってきた。。
 
▲ ミクリガ池付近でライチョウがお出迎え。視界は10m程度になり小雨がパラつく。
 
▲ 小屋までは3時間程度。正直な話、あまく見てました。。
進行方向は合っていたのに、すれ違いの登山者がルートが違うと指摘。
それを信じたら、ホワイトアウト状態のため、雷鳥沢キャンプ場付近でルート喪失。
忍者君は3回ほど来たことがあるようだが、夏と冬では道が違う。
黒部ダムに観光で2回、2010年秋に室堂~立山~剣に行きましたが
高所順応が悪く、仲間に追いつくので手いっぱいでルート記憶無しでした。(忍者)
そこで忍者君が持ってきたGPSで目的地の方向を確認し、その方角へ進むことにした。
だだっ広い雪の斜面を登っても登っても何も変化がない。
そのうち気温が下がって雨が霙になり、傾斜も増し、緊張感が漂い始めた。
ときどきGPSを確認すると、方向は合っているがトレースは出てこない。
ホントにGPSは間違っていないんだよね!?と思いながらクラストした斜面をひたすら登る。
やっと何か視界に入ってきた、小屋かと思いきやハイマツ帯だった。
しかし、GPSの数値では小屋はもう目と鼻の先のはず。
しばらくすると岩に○マークがあり、すぐ上に小屋があった。
このGPS頼りは厳冬期稜線は危険。GPSごと凍ってしまい、リチウム電池といえども消耗が激しいから。
(忍者)
 
▲ 15:50 剱御前小舎に到着。
すごく長い時間に感じたが、結果、予定通り3時間だった。
しかし、全身ずぶぬれ状態で精神的にも肉体的にもかなり疲れました。
幸い小屋なので、乾燥室で乾きましたが、テント泊だとかなり消耗したでしょう。
ルート調査と天候の読みがあまかったですね。
登山計画書には、なぜか正しい冬ルート地図が載っていたが、なぜか二人とも見逃した。(@_@)不思議。
 
後でルートを確認すると、夏道である雷鳥沢のラインを登ったようだ。
登ったのは雷鳥沢の右側尾根、雷鳥坂のルートで、下手にトレース捜して雷鳥沢に入っていたら
たぶん雪深く、苦労しただろう。冬ルートは雷鳥沢の左側尾根だった。(忍者)
冬道は雪崩を回避するために別山乗越の尾根に向かってルートを取っている。
 
▲ 17:30 あれれ、窓を開けると青空が。。
これも予報どおりとか。最近の天気予報(有料)は当たるようです。
予報通り、雨又は雪の後に晴れてしまいました。月額315円で、6:00、12:00,18:00
の代表的な山頂の天気、温度、風速と方向と危険情報を得ることができます。(忍者)
 

▲ 18:40 日の入 明日の天気は予報通り良さそうだ。

 
つづく・・・
 
(報告者:O澤)