GWはka会長と北アルプスに入る予定でしたが、直前の遭難多発と気象状態が不安定な事もあり、すっぱりと雪は諦めて、御在所にAP教室の下見山行に行ってきました。
5月3日。
ウンザリするほどの高速渋滞のお陰で、御在所登山口到着は予定の3時間オーバーの午後1時でした。
今日は御在所岳も沢山の人が入っていると予想していたので、ザックの中には幕営道具一式入っていましたので、周りのハイカーから見たらかなり異様だったでしょう。
藤内小屋には1時間程で到着しました。思いのほか登山客も少なかったので、「これなら小屋泊もできたかな?」と感じましたが、重い荷物を背負ってきたので、小屋の方にテン場を訪ねたら所、快く絶好の場所を教えてくれました。(ご主人!次回は小屋泊させて頂きます。)
時間もずれ込んでいたので、今日はひとまずアプローチの確認に行こうということになりました。
藤内小屋近くから前尾根の全景です。
数年前、ka会長が来た時には、土石流災害が起こる前でしたので、藤内小屋周辺の景色の変わり様に驚いていました。
土石流の影響で沢沿いの景色は一変してましたが、岩場への分岐は明確に残ってましたので、とりあえず今日の最低目標は達成ということで、残りの時間は一の壁で遊ぶ事にしました。
(一の壁は城山南壁みたいな感じです。)
5月4日。
最高なテン場のお陰で、昨晩はこれまでに無い位良く眠れました。今日はAP教室の卒業山行で行く予定の前尾根クライミングです。
藤内小屋から前尾根取付きまでは1時間弱です。
前尾根P7最初のピッチです。
クラックからカンテを登るⅤ級のルートです。
P6の取付きです。写真のルートはフェイスルートⅤ級からリッジルートのⅣ級に逃げておりますが、最初のスラブは結構渋かったです。
P4の凹角ルートⅢ級をフォローするka会長です。
今回ka会長は簡単すぎて面白みに欠けるルートを自ら引き受けてくれて、私はセカンドで登る時に面白いルートを登れる様、わざわざセッティングしてくれました。
P4終了点から見た、P3(右)、P2(左)です。
P1は登攀対象ではないので、P2の通称ヤグラが最後のピッチです。
ここから見ると最後を飾るに相応しい垂直な岩峰が目立ちますね。
その前にP3も油断出来ません。
ka会長にリードして頂き、左に見えるクラックにロープを垂らして貰いましたが、リードでは少し厳しいかも・・・。
そしていよいよ最後のP2ヤグラⅣ級です。
ここはリードさせて貰いましたが、私の長い手足が無ければ、少し苦労したかもしれません。
傾斜もあり、変化に富んだ面白いピッチです。
P2終了点から懸垂下降でP2取付きに降りて登攀終了です。
前壁ルンゼを下降して裏登山道へ向いますが、このルンゼも急下降でしかも浮石が多い為、細心の注意が必要です。
前尾根クライミングを終えて・・・。
率直な感想としては、今までAP教室の卒業山行を行っていた北岳バットレス4尾根より難しいです。
ただし、岩場の環境的には、終了点に複数のボルトが整備されていたり、小屋からのアプローチが短い等、良い点が多数ありますので、講習生の皆さん!これからガツガツ練習して、7月の卒業山行に向けて頑張りましょう!!!
以上、s藤でした。