南アルプス深南部 不動岳
2171.8m・黒沢山2122.8m
S子 M介 H男
2013年 11月2日(土) 朝7時30分過、水窪戸中川林道終点 車止めゲート。登山準備をしていると山仕事のおじさんが通りかかり、登山口まで乗せて行ってくれるというので甘えた。ありがたいことに2時間は節約できる。おじさんの紅葉の話や、遭難、中俣沢尾根の大崩壊の話しやら聞きながら登山口には8:40到着。荷物は三日分各個炊事用4リットル・自分用の水2リットルを含め20キロ近い。早速登り始めた。
急登で道はよくない。崩れやすい土質でしかも落ち葉がいっぱい。9:10工事の為の小屋があり休憩。天候は崩れそうな気配。木々の中展望はない。喘ぎながら道は笹の中となり12:35鎌薙ぎの頭に着いた。 霧の中、雨も少し降り気温も低下。何せ展望がないことには面白くない。この日は鹿の平テント泊なので急ぐことはない。何しろ深南部、道なき道を鹿道を借りながら歩くことになった。14:00鹿の平、テン場は広い尾根の林の中とした。時間があるので空身で不動岳登山、短い笹で覆われたいい頂上だ。相変わらずのガスで期待した展望はない。
テン場に戻り明日の行動、六呂場尾根へのルート探しを行ったがガスで見つけることができなかった。夜中、風が強くゴーゴーと唸っていた。
11月3日(日) 朝、ガスは晴れた。引き続きルート探し。斜めに下りている細い杣道を見つけた。ずっと下の尾根に繋がっているようでこれでOK。8:00テン場出発。笹をかき分け200m下り、尾根に乗った。道は悪い。最低コル通過、巻道探しなど慎重に歩を進め10:55六呂場山。
名物看板をカメラに収め12:25矢筈の頭。途中下車するならここだ。赤テープがいっぱいぶら下がっている。木を透かして池口岳、合地山、鶏冠、中の尾根山など懐かしい山々が良く見えた。
ここからは起伏はあまりなく平坦で深い笹に覆われた鹿道を目標に向かい一途に進む。太い倒木が無数にあり難儀だ。
目前に迫る大きな黒沢山を眺め行程を考えると大いに遅れているのが気になる。今晩のテン場はどの辺か。
13:44 1814mピーク。15:02 1995mピークを一気に越す。ガレ場サイドの危険なルートを進み、また笹のなか。
今日は少なくとも黒沢山との分岐までは行きたい、と思ったが後ろから「時間だからテン場を探せ」の声。結局16:00平坦地で深笹を倒し、周囲の笹を刈ってテン場とした。
18
時ころから雨が降り始め、夜中、激しくなりテントにも入ってきた。朝まで続いた。私は雨音で一睡もできなかった。
11月4日(月) 雨は朝も残っていた。雨対策完全武装でまた上りの深笹のなかを出発6:40。ガレの水準を過ぎ平坦地に出た。ここでルートを左にとればよかったが、さらに上りルートが分からなくなった。もう頂上を極めることはやめにした。すぐそこだが。幸いに部分的にガスが晴れ、木々を透かして下りの尾根が判明した。雨は止んで日が出てきた。昨年の記憶をもとに下り始めた。ほぼ調子よく。こんなところに連れてきてよくも文句を言わないなあとS子さんの心境を探った。常に西ないし西南西を取るよう笹をかき分ける。コルを通過、ここか
ら黒沢のクライマックスコース、さらにめちゃくちゃ藪の中。コンパス片手にここからは南西の方向を心掛ける。説明もできない藪。ガスが出て一時戸惑った。二本の赤テープを見つけたすぐあと11:00シャウズ山に至った。
ら黒沢のクライマックスコース、さらにめちゃくちゃ藪の中。コンパス片手にここからは南西の方向を心掛ける。説明もできない藪。ガスが出て一時戸惑った。二本の赤テープを見つけたすぐあと11:00シャウズ山に至った。
やれやれ。
あとは普通の山道を奈良代山まで快適に下った。
終