久しぶりに錫杖に行きました。初めて行ったときは雨で引き返しクライミングはなしでした。しかし、今回は秋晴れ!ここには「見張り塔からずっと」(All along the Watchtower)という変わった名前のルートがありますが、これボブ=ディランの曲からとった名前です。今年、ノーベル賞ということでの記述です。
土曜日の左方カンテは、1P2Pを私がリードした。余計なものは置いて行くことにしたら、ビレイデバイスも置いて行ってしまった。2PめはNSGさんから借りることにしました。簡単なピッチで助かりました。3PからNSGさんがリード。見ると少し被ったところで手も悪そうで難しそうでした。実際行ってみると2手ほど微妙ですがガバの連続になった。よかったー。ちょこっと歩きがあって、チムニーの入口へ。ここからRyu君のリード、私は荷物係になった。どうということのないピッチが続いて、最後はフリーでは10bの垂壁。Ryu君がクリアしてそれを真似してNSGさんがクリアして、私だけがピトンの頭を踏んでA0で抜けた。
懸垂3ピッチで「注文の多い料理店」の取付きに下降した。下っていくときにみた注文は難しそうに見えて我々は少々ビビったのであった。
テントに帰ってそれぞれが適当に飯を食った。前の日、ろくに寝ていないので眠たくてしょうがなかった。寝る前にキジ打ちに行ったら、これがひどい!キジ場のあちこちにキジ紙を捨ててあるのだった。こういうのを見ると、クライマーって駄目ねぇ、と思ってしまう。トイレットペーパーはいつまでもそこに残ってしまうので、ごみとして持ち帰らないといけない。最近、こういう状態って見かけなかったけど錫杖はひどかった。
翌日眠たくて1時間の寝坊。頑張って起きて注文へ向かう。取付きにはすでに先行が2パーティ。今日は町が多くなりそうだと思ったら、実際待ちが長い一日だった。
さんざんまって1PめをNSGさんがリードした。カムを決めながら慎重に登っていった。でセカンドであがったら、2Pは誰かやって、ということになった。クラックが登れるか自信のない私は、Ryu君が2,3をやるから4,5やってというのを恐れて、私2Pやるからあとやってと先に言ったのだった。Ryu君はしょんないおっさんだなぁという表情を一瞬見せた後、いいですよと答えたのだった。さすが!エライ!ということで私、2Pめリード。カムを受け取ると実に重いので、でかいやつを置いて行こうとしたら、みんな持って行った方がいいですよ、ときた。素直な私は、その言いに従った。こんなにジャラジャラカムを持って登るのは初めてだった。実際登ったら、置いて行こうとしたでかいカムを最初に使うことになった。登りやすかったのでカムはまとめ取りした。
核心というか問題の3PはRyu君。苦戦しながらもクリアしていった。その後に続くクラックはでかいカムが欲しいなぁとか言いながら登って行った。NSGさんと私はA0で抜けた。
続くピッチもRyu君がりーどして、順調に終わった。でもたっぷりと時間がかかったので撤収ののちは夜なべ仕事の下山になった。