12月24・25日でNSGさんとトコロで甲斐駒に行ってきました。結果的に、篠沢七丈瀑を登ってきました。でも、本当の目標は黄蓮谷右俣だったんですよね…。
23日出発の予定を1日伸ばして、天気が良い日に登るようにしました。NSGさんの車はガンガン走って、竹宇駒ヶ岳神社の手前の駐車場に9時過ぎに到着。準備をして9時40分に出発。黒戸尾根を登ります。
▼1時間ほど歩いて一休み。まだ雪は出てこない。
▲刃渡りを行くNSGさん。南尾アルプスは初めてなのだそうです。
道はトラバース気味に進み下り始める。そうするとやっと五丈小屋の跡に出る。到着は15時30分だった。思った以上に時間がかかってしまった。初めの予定では6~7時間で七丈小屋の計画であったが、とてもではないが足が足りない。
五丈小屋跡には先行2パーティがテントを設営していた。そのうちの1パーティが17時過ぎに下山してきた。五丈沢を下り坊主の滝を高巻きし六丈沢を登り返して黒戸ピストンで甲斐駒まで行ってきたという。そのパーティから七丈瀑は凍っている、ということを聞いた。黒戸ピストンに変更するつもりであったが、道具をわざわざ持ってきたので七丈瀑に行くことにしました。
翌朝5時に起床、6時30分出発となった。準備に1時間半、かかりすぎだな…。五丈のコルからはしごまじりの急登が始まる。ピークを一つ越えるとしっかりした木橋がかかったコルに出た。ここから左に下る。トレースが付いていて助かりました。
七条瀑はスケールがある立派な滝で、しかもしっかり立っています。中央のふくらみを登ると垂直が長く難しそうです。もちろん我々は最も易しそうなラインを登ります。それでも登っるか否か…。で、滝下で少し食べて落ち着いてから再度見ると、易しそうなところならなんとなく登れそうな気がしてきた。
今回はもともと黄蓮谷ねらいなので50mダブルロープを1本、スクリューは7本。1Pめを私がリード。垂壁下までロープ一杯伸ばしました。氷は柔らかくてアックスは良く刺さりました。2Pは垂直。勇敢なNSGさんがスクリュー4本打って半分くらい登ってくれました。回収しながらいったん降りて、再度私がトライ。途中で1本回収して5本のスクリューで登ります。NSGさんがスクリューを打ったところまでトップロープ状態です。少し上がって1本打ってそのあとはしばらく良い氷がなくてランナウトした。傾斜が緩くなってスクリューを打ってほっとした。最後はスクリューがなくなってブッシュでランニングを取り抜けた。落ちなくてよかった。NSGさんを上げたら、最後のスクリューは手で引っ張ったら抜けた、と言われた。私としては、きちんと打ったつもりだったのでがっかりした。
下りは左岸のブッシュの中にトレースがあったのでそこをたどった。けっこう悪い。途中2回懸垂をして、滝下に到着した。テントまで1時間半ほどで行きも帰りも時間的にはそう変わらなかった。
黄蓮谷右俣狙いでずっと準備してきただけに残念であった。なるべく軽量にということで準備した。16~17kgくらいの荷物を背負った。五丈小屋まで休みを含め6時間かかった。七丈小屋まであがるにはもっと早く出発しないといけない。翌朝も含めて準備に時間がかかりすぎているなぁ・・・。黄蓮谷狙いの時は、小屋泊にした方が無難かもしれない。NSGさんは七条瀑は今までで見た中では一番大きいと言っていた。そういう大きくて山奥の滝を登れたのは良かったのであるが、最初の目的とは異なるのですっきりしないところもある。次に七丈瀑に行くことがあったら、真ん中を登りたいなぁ。