城山風強し

12月26日(日)にクライミングの名人・オウザンさんとトコロで城山に行ってきた。今回は名人が冬壁に向けてアイゼン練習をしたい、ということで出かけた。天気はよいのですが昨日来やたらと風が強い。で冬靴をはいてとことこ歩いて西南カンテに出向きました。東京から来たというパーティが懸垂でおりてきて「この風じゃ上に行くの勧めないよ、昨日よりひどいから」とか言う。アイゼン練習のためにトップロープをかけに冬靴であがり始めた。これが登りにくい。「たまらんなぁ」と思っていたら突風で体があおられてよろけた。あぶねー!あまりに強いので5分くらい壁に張り付いて風にじっと耐えていた。降りたくなった。まぁ、風が弱くなったところを狙ってなんとか終了点についた。次はオウザン名人が手袋してアイゼンつけて登った。これがいかにも登りにくそうであった。とてもリードでという感じではない。緩むとロープが風で流れた。二人で2回ずつアイゼン・手袋でのぼり懸垂で降りた。やたら疲れた。遅い昼食をとって3時前、フラットソールでバトルランナーへ行ったが、登れずに疲れて時間切れとなった。もうハングで手がきかない。懸垂2ピッチで降りて暗くなった道を下山した。アイゼン練習が結構効いた上に、風には吹かれるし寒いし、疲れた一日であった。
年が明けたら、本ちゃんに行きます。(トコロ)
 
念の為に言っておくよ; 『アイゼン着用で岩の上に落ちるとは、どうゆうことか? 落ちれないはず。』
 
1、私は、今回、縦爪2本歯を使用したが、横歯よりも前方に出っ張りがある分は難しくなる。
出来るだけ靴に近くなる横歯タイプが、岩稜&岩壁を想定したバリエーションでは望ましくなると感じた。
もちろん縦歯を使用してみて無理ではなかったが、足首やふくらはぎの負担率は更に増加した。
特に前歯1本だけで立ち込まなければならない状態=ムーブは大変だったことを強調し揚げたい。
 
2、フリークライミングの足置きの様に軽いタッチは絶対に駄目! 
ガッツリと前歯、もしくは親指インの二箇所をしっかりと決めることが肝要。
3、課題: 伊豆城山 西南カンテ1p 5-7   『何よりもルートファイングが大切である。』
(装備: アイス仕様 縦歯アイゼン+冬季仕様 厚手グローブ)
一本目は、彼が言うとおり、リードどころではない。 何故なら選んだラインがボルト右側の立っている壁である。
右側は、凹角っぽくカンテとの間を立上がっていくが、第一の核心部では手足のホールドが無くなる。
恐る恐るボルトラインに戻りつつ、第二の核心へと向かうことを余儀なくされる。
第二の核心も悪いの一言、やってみれば分かる。 ここを抜けると安心立命のテラスにたどり着く。
 
二本目; 一見ごつそうな感じだが、ボルトの左側ライン取りに切り替えてみた。
何のことは無い、爪あとが岩に残っている、こっちが5-7ラインだと思えた。
アイゼントレなら、間違いなくこちらを勧める、見た目以上の段々があるので体を上げれるからだ。
厚手グローブでも、段差があるのでガバ状態で安心してアイゼンクライミングが可能だし、
前歯2本の痕跡を辿ることも可能だったからだ。
 
4、冬季登攀の練習のみならず、厚手グローブとアイゼン着用は自分の感覚に目隠しをされたようなもので、
絶対的に足で立ち込んで行かなければならない。 よって余力のある方は背中に錘を担いでもらいたい。
以上、クライマーの必須項目になり得たところも多かったので補足事項を上げた次第である。