東俣林道・紅葉

        赤石登山から一週間後の11月8日朝、畑薙湖畔の沼平に立つ。その経緯とは・・・。
 
 中越沖地震を乗鞍高原の宿で体感した2007年のその日は皮肉にも、高原の紅葉あたり年で且つピークの日だった。それが紅葉フリークの始まりです。
 
 その素晴らしい紅葉の味を知った私は毎年秋になると、乗鞍・妙高・雨飾・栂池と遠征に出かけるが、なかなか当たり年且つピークには巡り逢うことは稀なのだ。今秋も雨飾山は早すぎて外れ。このままでは本年紅葉無しで積雪期に入ってしまう。焦る。焦る。焦る。先週の沼平の様子と天気予報を考えると本日しか無いと、車を北へ北へと走らせた。そして・・・
快晴の天気にてピークの紅葉に会うことに成功したのです。畑薙湖面は前日の雨の影響で残念ながら茶色だが、陽光は上手い具合に対岸の木々を照らす。写真では表現できない程の色彩。
 


この紅葉街道が赤石ダムまで延々と続きます。これだけ広大な地域の紅葉ピークが見られるのは他には知りません。
 
茶臼岳への吊橋です。
 
吊橋を渡ると、紅葉した木々に御対面です。
 
林道を進むと真っ白に雪を被った山々が見えます。いわゆる三段紅葉かな。(少し離れているけど)
 
 
すべて紅葉した山々が続きます。今までの遠征はなんだったのだろう。灯台下暗しとはこのこと。
 
ここらは湖面が綺麗になってきます。
 
 
地下発電所の入口付近です。
 
 赤石ダムです。この付近は紅葉も終わりです。この道で大きなザックとロープを持った方に話しを聞くと、この紅葉は96年以来の素晴らしさで、本年は当たり年とのことです。毎年このレベルかと思いましたが残念。昨年も畑薙ダムまで見に来ましたが、確かに本年は別格です。
 
 ここまで足を延ばす予定ではありませんでしたが、次々に展開する彩色につられて13Kmも歩いてしまった。・・・・つまり帰りも同様です。午後3時を過ぎると温度降下し、日も陰り始めて色彩も地味になると足取りも重たくなり、うんざりしながら沼平に着く。
 
 真っ暗なあの長い長い山道を、知らない内に後席に妙な人が乗っていないか心配しながら市街へ下る。・・・・NHK雲霧仁左衛門に間に合う。めでたし。
 
by 忍者君