八ヶ岳・阿弥陀岳南陵

2013年11月16日(土)  八ヶ岳・阿弥陀岳南陵
早くも雪山シーズンに突入した阿弥陀の南稜に行ってきました。
前日の雨は夜間にすっかり上がり、素晴らしい天気になりました。
 

▲ 6:45 船山十字路に車を置いてスタート。
 
小さい川を渡渉しようと石に右足を乗せたところ、きれいに凍っている。
気付いたときにはときすでに遅し、そっと荷重を外そうとしたら見事にジャボン!!
幸い水深も浅く、ゴアテックスの靴と撥水のパンツで事なきを得ましたが、油断禁物です。
 
 ▲ かなり冷え込んでいて寒い。。昨晩はそこそこ雪が降ったようです。
予報では快晴で山頂付近の風も弱く、コンディションは良さそうだ。
 
▲ まずは立場山を目指して急登を登ります。微妙に滑るので途中からアイゼン装着。
 
 ▲ 9:10 立場山頂上に到着。
ここからは尾根上に出るので見晴らしがよくなります。
 
 ▲ 阿弥陀岳が雄姿を現しました。青ナギもすっかり雪で覆われています。
 
 ▲ P1~P4がはっきり見て取れます。核心のP3はどんな状況でしょうか。
 
 ▲ まずはP1。
 
 ▲ 続いてP2。ここまでは岩稜、雪稜歩き。
 
▲ そして核心のP3。
普通は左へトラバースしてルンゼを登るようですが、正面壁を登ります。
ソロの女性と後続の3人パーティはルンゼに向かいました。
 
 ▲ 振り向くと登ってきた尾根が一望できました。
 
▲ 壁の弱点を狙って登りますが、岩が脆く、プロテクションが当てになりません。
ビレーポイントも見つからないため、結局、尾根まで1ピッチで抜けました。 
 
▲ なかなかの高度感です。
登り始めは壁が寝ているのですが、上部に行くと立ってくるので緊張します。
 
ルンゼの方はアイスバーンになっていたようで、ソロの女性は敗退、
3人パーティは草付にエスケープしてきました。
 
▲ P4を登ると阿弥陀岳山頂です。
 
 ▲ 赤岳。
 
 ▲ 富士山も見えました。
 
 ▲ 14:30 阿弥陀岳登頂!
日当たりも良く、風も微風なので山頂は快適でした。
 
 ▲ とはいっても、日が短いのでのんびりもしていられません。
行動食を食べ、御小屋尾根を下ります。
 
 ▲ 雪は結構積もっていますが、さらさらの雪が岩にまぶしてあるような状態
なので、アイゼンが付いていると、歩きにくいったらありません。
 
▲ 16:20 美濃戸口との分岐まできました。
 
 ▲ いよいよ日が傾いてきました。アイゼンを外してスピードアップします。
 
▲ 17:00過ぎ、日が沈んで暗くなりかけたそのとき、突然、”パァーーン”という
乾いた音が辺りに響いた。5時の時報ではなさそうだ。散弾銃!?
何はともあれ、急いでヘッデンを装着し、足早に歩き始めると、
すぐにゲートが見えてきた。17:10 無事、船山十字路に到着。
なかなかハードな1日でした。
 
(報告者:O澤)