ところがである。雨予報にまたしても雨かぁ・・・と気をもんでいる、出発の前日夜10時頃、消防士から「沢道具が見当たらないので、明日行けません」という電話が来たのでした。アホか!と思いましたが、そこは一応山岳会会長としては心の広いところを見せなければいけないとぐっとこらえて「探してみて出てきたら行きましょう、メールで入れて知らせて、朝見るから」と伝えたのでした。う~ん、すばらしいじゃあありませんか。翌朝、沢靴出た、のメールを見てさぁ行くぞ!とはならずに、おいおいこの天気どうするぅ?ということで家を出たのでした。
セドの沢は先日行った本谷F1の上で右に分かれる沢だ。先日と同じ駐車場から何気なく歩いていったら、とんでもない沢に入りそうになった。いったん引き返してもう一度歩きなおして本谷に入った。雨模様の中トホホなスタートとなった。
▼カッパをつけて雨の中を登るNSGさん
本谷1P目は左の鎖つたいに登った。先行2人パーティはザイルを出して正面突破していたが、われわれはその横をホイチョイと抜いて行った。
丹沢の標識に従ってセドの沢に入っていく。すぐにセドの沢F1が出てくる。やがて二俣になる。今回は右俣が目標だ。標識はまた振り出しに戻ってセドの沢右俣F1になる。ここは50mザイルを半分にして左側の凹角をあがる。ハーケンが3本ありランニングが取れた。今回は3人引き上げるので、2人目はプルージックで登った。
右俣F2は少々ぶしょったい滝だ。左がいけそうだが丸い岩でコケも生え滑りそう。取り付いたらハーケンが打ってあるので降りてザイルを出した。1本目のハーケンをかけた後ホールドが減りフットもないため登り難かった。ここで滑ったらグランドフォールだなぁと思いながら登るのはよい気分ではない。慎重に登り、抜けた。後で消防士さんがハーケンを1本見落としていた、と教えてくれた。
▼順調に登るICIさん。後方は消防士さん
▼F4を前にして余裕の表情を見せる
▼ うう~む、けっこう渋い・・・とうなりたくなります。
最後は一般道に抜ける。尾根には一般道があるので登りやすい所を探していくがたいてい思っていたのとは異なるところに出ることが多い。バリエーションは自分で安全と思えるところを行くので、調べてきたのとは違ってします。表尾根に出て右に行き政次郎尾根を下山した。
▼けっこう簡単だっけなぁ・・・・と終わってしまえばこちらのものとばかりうそぶく3人と私でありました。(トコロ)