1月最後の土日で,またまた広河原沢に行ってきました。
前回,ここに来た時には3ルンゼがよくわからず途中で時間切れもあり戻ってきてしまったので,今回はどうしても南稜に出たいという思いがありました。
結局,天気予報を見ると土曜日は八ヶ岳で50cmの雪が降るということで,日曜日に登るなら天候はましになるということで,静岡を夕方6時に出発し,船山十字路に夜9時30分到着,駐車スペースにテントを張りました。
今回は,会長とNSGの二人。
31日(日)朝6時20分ごろ船山十字路を出発。
いつもなら二俣までテン泊の荷物を担いでいったので,だいぶ荷物が軽く感じます。
雪が多く,今までとは別世界です。
でも幸い1パーティーが先行しているようで踏み跡があります,がそれでも歩きにくい。
ただ,小さい滝はすべて雪で埋まりザイルを出す必要がありません。
どうしても稜線に出たいのでアイスにならなくても気にしません。
どんどん進みます。
前回,3ルンゼ方面だと勘違いしていた分岐を今回はそのまま左の滝へ進みます。
この時点で10時30分ぐらい。
ただ,氷が前回よりも溶けている感じ。
左の小さな滝ですが中で水が勢い良く流れて,もなかのかわのように薄い氷が表面についている感じ。
そうは言っても登らないわけには先に進まないので,抜け口の氷があるところにそっとアックスをひっかけて,足も軽く氷に刺します。
いつ氷が割れてもおかしくない状況でなんとか突破します。
その後は順調に高度をあげていきます。
▼雪の中をひたすら進むNSGさんです。
先行パーティーが残してくれた踏み跡も頼りにならなくなってきました。
傾斜もきつくなり,上に足をあげようにもどんどん雪がくずれてくるので大変です。
きっと,このあたりが30mの大滝だろうなと雪に埋まった斜面を登りながら11時すぎ,先行パーティーにおいつきました。
この滝,実際にクライミングを始めてみるとみかけと違いえらく腕がパンプする。
よく見ると少しハングしているため,足がしっかりきまらない。
アイスのハングはきつい。
スクリュー2本目で「テンション」をお願いし,休憩,,,。
さらに,そのまま抜けてしまえば良いのですがまたまた腕がパンプし3本目のスクリューを打ったところで「テンション」,,,,。
その後,なんとか1段目を抜け2段目の滝へ。
2段目の滝は2mぐらいの高さしかないので問題なくクリアー。
そのままロープを出してもらい奥の左側にある木に引き上げシステムをセットし会長に登ってもらう。
▲この雪の下の垂壁、短いくせに厳しくて・・・私抜け口で不安でしたが無理やり抜けようとしたら落ちて振り出しに戻るになってしまいました。おかげで2回も登るハメになってしまいました・・・たいへんでした。トホホホ。
この地点で先行パーティーがザイルをしまい次の準備をしているところで,会長が登ってくると「あれー会長さん!!」という声。
なんと浜松労山のパーティーであることが判明。来週,ベルグの訓練で一緒になる方でした。
浜松労山のパーティーは,二俣を6時に出発していたということなので,かなりラッセルで苦労されたということでした。約1時間30分も私たちより時間がかかったことになります。感謝です。
浜松労山のSKNさま、ラッセルありがとうございました。長い長いラッセル、しかも我々とは異なり阿弥陀山頂まで!すごい。
浜松労山のSKNさま、ラッセルありがとうございました。長い長いラッセル、しかも我々とは異なり阿弥陀山頂まで!すごい。
ここまで来ると稜線が見えます。写真の中央を目指します。
私たちもザイルをしまい休憩をし次の準備をします。
さて,出発しようかと上を見上げるとまだ,先行パーティが抜けていません。
やはり,雪が多く苦労しているようです。
自分たちも登りはじめますが,ところどころ雪壁の傾斜がきつくなり雪も柔らかく,頭の中はネガティブなことしかイメージできなくなります。
足元の雪が流れてしまったら止まらないんじゃないか,ダブルアックスなんか全然きいていないし体が後ろにはがれるんじゃないか,上から雪が流れてきたらどうしようなどな
ど,,,
ど,,,
でも,すばらしい景色の中一歩一歩稜線が近づき,気持ちは充実しています。
ようやく稜線に抜けるとやはり風は強く雲の流れも早いです。
いい雰囲気です。
この景色と満足感,やはり来てよかったなと思いました。
もっとこの雰囲気を味わっていたいのですが,とっとと下山しようということで,南稜を下ります。
稜線歩きの経験が乏しい私にとって,良い経験となります。
どうしても,恐々足を出していくため一歩一歩時間がかかります。
上の写真はまだ青ナギではありません。
やがて,青ナギに到着。
そこから降りる予定です。
下降点はわかりやすいと聞いていましたが,雪で踏み跡もなし。
とりあえず,青ナギの端まで行ってみますが,途中のピンクテープがどうもそれらしいのでそこから下降。
ふかふかな雪に埋まりながら下っていきます。
会長は,さすがに早いですが,自分は足を出すごとにモモまで埋まってしまい動けなくなります。
コツを教えてもらいましたが,体重か足の力かどうしても歩けません。
歩けないので滑っておりました。
15時30分ごろ,沢に合流。この場所はいつもアイゼンをはく大岩の50mぐらい下流にでました。
帰りはいつもの温泉が激混みで駐車上がいっぱい。
少し先の鹿の湯温泉に入って,帰りました。
温泉と食事のセットがお得です。
大満足の山登りでした。
また,次回お願いします。
NSGさん、お世話になりました。ブログのアップもありがとうございます。SKNさん、テントに降りてきたのが17時過ぎと言ってました。撤収して林道歩き、夜なべ仕事をしたようです。(トコロ)