翌日の13日朝,阿弥陀岳が綺麗です。
写真の真ん中に見えるトレースは私たちが作ったトレースです。
すでに,もう何パーティーか登っているようです。
昨日,忍者君が「俺たちの作ったトレースを使う人がいたら,通行料を徴収する!!」と言っていましたので,私が寝ている時,こっそり昨日の阿弥陀岳の看板のところで,登ってくる人を待っていたんじゃないかと想像します。
(通行料金設定に頭を悩ます。500円位が落としどころかな・・いや1000円かな・・・山に入っても世属の垢はなかなかとれません。忍者君( ̄▽ ̄))
さて,今日は,ジョウゴ沢を目指します。
行者小屋から赤岳鉱泉まで行き,荷物をデポしジョウゴ沢へという計画です。
8時20分,あっという間に赤岳鉱泉に到着です。
ここで,東京から来られたOKさんとお別れです。
また,一緒に山登りましょう。
荷物をデポして出発。
あれ!? ジョウゴ沢への分岐と思われる場所。
トレースがうす〜く残っていますが,途中から踏み跡がない!
やれやれ,今日も,ラッセルです。
お〜〜〜〜〜途中,動物の足跡が,,
きっと,こんな感じの動物が住んでいるのでしょう。
かわいいーーーーー!
こんなことを想像しながら,先を進みます。
(いやいや、こんな感じかもしれません。不気味・不気味・・・・忍者君)
どんどん登ります。
今日は,T夫妻がラッセルをしてくれています。
感謝!!!
まだ登ります。
Tさんが先頭です。
女性ながら頼もしさを感じます。
あれっ?
小さな氷が出てきました。
さらに登っていきます。
ひたすらラッセルです!!
ラッセルにあきたのか忍者君,岩の尾根から登るようです。
まあ、後悔しながら強引に登ってしまった。しかし、2日連ちゃんのラッセルはしんどい。)
私はというと,素直にT夫妻の後を続きます。
あれっ????
大同心がこんな近くに!!
しかも,あと少しで稜線に出てしまいます。
どうも,我々が登っていたところはジョウゴ沢の手前の沢だったようです。
どうりでトレースが無いわけだ!
すぐに,左奥の谷へ下降を始めます。
隣の沢への下降も簡単ではありません。
当然,深い雪に悩まされるわけですが,,,,,,,,
ここでは説明を省略。
で,目的のジョウゴ沢へ合流。
ご覧の通り,かなり広い沢です。トレースもバッチリついています。
阿弥陀をバックに,広い沢を一人歩く忍者君,絵になりますね。
(やっぱりそう思うか、俺もそう思うのだが・・・単に遅れてひいひい言いながら登っていただけ。(◎_◎;))
この岩の隙間を抜けると目指す乙女の滝はすぐだそうです。
この地域に来ると必ずこのように丸石がポコポコ生まれてくるように岩肌についています。
不思議な世界です。
ぽろっと岩が落ちてきそうなのに,,,,。
ようやくバックに見えるのが乙女の滝です。
到着です!!
早速,クライミング開始!!
最初に,Tさんが登り,2番手で登ります。
出だしは,簡単ですが途中から立ってきてスクリューを打つのが難しいし,アイゼンをいつもの一本爪から二本爪にしているために,足が決まりづらく早速テンション!。
とりあえず,左側にある残置を目指します。
さらに,右側にも氷があるのですが,その先,どうなっているかわかりません。
結局,左側にトップロープをかけるためのシステムをセットしロワーダウンします。
次は,忍者くんのクライミング。
途中で,登り返したり練習をしていました。
やはり,そういう姿勢がわれわれおじさんたちには大事なことですね。
最後に,乙女の滝をバックに記念撮影。
ようやくアイスらしさを満喫。
名残惜しいですが,下山しなくてはなりません。
帰りは,トレースを辿って帰るので早いです。
F2でしょうか?氷が溶け始めています。
懸垂で降ります。
降りると,,,,,,
もなかのように薄い氷が張っていました。
忍者くん,何かやりたそうです。
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やっぱり!!!!!
山は,いい年したおじさんたちを童心に戻してくれます。
(今回は、日向山の様な氷柱がありません。残念。この氷の薄さでもアックスでは壊れませんでした。アイゼンで蹴ることも考えましたが氷と一緒に落ちるのがオチ。m(__)m)
綺麗な年輪です。
この木は,36歳くらいでしょうか。
(まだ,まだ若いな!)などとわけのわらないことを言いながら
思わず数えてしまいます。
狭い年輪。
厳しい環境を物語っています。
で,あっという間にジョウゴ沢入り口。
ちゃんと看板がありましたっ!
朝,間違って入ってしまった沢からわずか数十メートル。
この違いのおかげで今日もラッセルがたくさんできました。
しかし,勘違いしてはいけません。
こういうことすべてが登山です。
ちなみに,アイスキャンディーはというと,,
こんな感じです。穴が多いです。
途中,お参りをしながら下山すると,来る時とは違って雪が溶けている。ちなみに,真っ白だった美濃戸も土が露出しています。
今回,念願の阿弥陀岳北稜を登ることができてよかったです。
人の話では,簡単すぎるとか面白くないだろうとかいろいろ聞きますが,とにかく自分が登って感じることができるかということだと思います。
99%ラッセル,1%クライミングの感じですが,自分にとって,とても良い経験になりました。
自分のお願いを聞いてくれた忍者君,ありがとうございました。
苦しいけれど,人との連帯感や自分自身の達成感など感じることができ,充実した山行となりました。
ぜひ,みんなでまた行きましょう。