小同心クラックで初リード

8月27・28日小同心クラックへ

 初めは小川山の予定でしたが、メンバーが一人減り、二人減りという具合で3人になってしまいました。逆にこれはチャンスだということで、行先は小同心クラックに変更しました。FJT,YJMの若手二人とトコロです。大体我々静岡労山は、ゲレンデよりも山が好きなんですよね。今回は、YJMさんにリードしてもらうことになっています。
 天気が心配でしたが、今回は降ってだめならそれはそれ!先週のバットレスとはちと違う。27の19時に静岡を出て着いた八ヶ岳は、もちろん雨。でも、本日はテントを張って眠るだけ。
 翌日、起きたら即飯、即撤収。車で美濃戸まで入ります。日帰りですので荷物は少なくぐいぐい登って、赤岳鉱泉に着きます。ここから小同心クラックから硫黄岳経由の下山は6時間です。でも、今回はスピードがあるだろうから、5時間くらいかな、などと考えていました。

▼予定通りの青空!どこぞのテントの上には、ひょっこりと大同心。

▼大同心沢から大同心稜へ、樹林の中を登ります。ぼけた写真がなんともはやですな…

でも、この日稜線へ上る踏み跡を見落として無理矢理尾根の腹を登って尾根上の踏み跡に出たのでした。

▼小同心クラックへのテラスへ行くには沢を越えます。いつもは涸れている沢に今回は水が流れていました。この後、テラスに登り返します。FJTさん、ちょっとお水を、というところです。

▼テラスについていよいよスタートするYJMさん。いつもは見つかるハーケンが見つからない。

 と、このように書くと順調にテラスについたように思えますが、実は・・・、え~、いつものように私の悪い癖が出て「試しにこちらを行ってみよう」といつもより早めに沢に降りていきました。そうすると、はっきりした踏み跡はなくなり、適当に登れるところをテラス目指して登っていくとこれはまずい、やばい、危ない。で、あっさりと引き返すことになったのでした。尾根に戻って今度は正しいルートを進んでいきました。実に歩きやすくさっきと大違い。沢から登り返す途中で左寄りにと言ったら、これがとんでもない間違いで踏み跡が薄くなる。この日、私が進む方向はすべてうまくいかなかった。

▼顎紐を締めてFJTさんも準備OK。ビレイをします。

▼1Pめをリード中のYJMさん。今回、本チャンの初リードです。壁はガバばかりで易しいけれど、初めてのルートを行くのは緊張するものです。ピナクルでランニングをとる、というのも結構プレッシャーなのですが、順調に上がっていきました。

 YJMさんは1Pを伸ばさなかったため、3Pかかりました。最初のビレイポイントをパスしていくと、2Pにできます。短くピッチを切ったので、声は良く聞こえました。稜線に出て少し歩いて簡単な壁を最後に1P登って、クライミングは終わりになりました。
 久しぶりの小同心クラックでしたが、どうも1Pめのハーケンを抜いてしまったようで、気が付きませんでした。また、ビレイポイントはぺツルのアンカーに代わり、前回よりも増えていたように思います。ですから、数m上げると次のポイントが出てきてどこでもピッチを切ることができます。(トコロ)